ヴァリエーションが好きやねん vol.2

風折滝~滝見尾根 10.5.29



▲豪快に飛沫をあげる風折滝

宮ノ谷の登山口に着くと、すでに数台の車がとまっていた。
大半が池木屋山へ行くみたいだった。
準備をして7時30分、レディゴー。

宮ノ谷渓谷を歩くのは、今回で3回目。
途中これまで2回、通り過ごした犬飛くらに立ち寄ったが、
眼下のゴルジュは、自然が織りなす威容を醸し出していた。



今日の宮ノ谷は、いきいきとした新緑に覆われたグリーンの世界である。
沢を流れる水は多く、新緑と水流のハーモニーが実によかった。



高滝への分岐から沢筋に下りて行った。
2年前に歩いたのは冬場だったので
普通の登山靴で歩くのに支障を感じなかったが、今日は、やや勝手が違った。
水量が多いので渡渉を繰り返している内に、登山靴を濡らした。
また、岩を乗越えする際に、岩が濡れているため
備え付けのトラロープを支えに登っても
フリクションがきかないので、やや滑るようなところが何カ所かあった。
この季節、沢靴で歩いた方が正解かも。







苔むした岩も、グリーンのカラーに染まって、
ふだん味わえない幽玄の世界を作っていた。







風折滝からは、束のような水が流れ落ち飛沫をあげていた。
冬場の滝とは、まったく違う表情を醸し出していた。
水量の少ない冬場は、落ち口から水の流れが凍っていたが
今日は、豪快に颯爽と流れ落ちて来た。
ここは、風と水の絵舞台であった。

風折滝を背に、たっぷりとくつろぎ、その美しさの余韻に浸った後は、
さあ、滝見尾根への取り付きである。
取り付くまでは、難路の連続で気が抜けなかった。



今日のパートナー、キッシャン、けいさん、小生

風折滝から100mほど下ったあたりから尾根に取り付いた。
地図上では、唯一このあたりが、取り付き易そうな等高線を示しているが
実際は、地図には詳しく表記されていない、小尾根が何本か走っており
この小尾根のかたまりの一つとして、地図上ではなだらかな尾根として表されている。
(地図に記した緑の線の小さな尾根が何本かある)

取り付き尾根を進んで行くと、行く手を遮るような岩盤の壁が立ちはだかるので
左から右に大きく巻いて、東西に走る尾根筋を目指した。
ただ、この辺りは急斜面なので、細心の注意を払いながら
歩を進めなければならなかった。




見る位置を変えて風折滝を見ると、また異なった印象を抱いた。
「ええもん」は「どこから見てもええっちゅうこと」か。




風折滝から東西尾根に乗り、滝見尾根にたどり着くのに
約2時間要した。立ち止まり現在地を確認し、行きつ戻りつを繰り返すシーンも何度かあった。

急斜面が続くので
たぶん誰かが通ったであろう踏み跡が目視可能な形では残っていなかった。
しかも、滝見尾根に乗るまではテープ等目印になるものは見かけなかった。




滝見尾根で昼食を摂ったあと、北へ目指して13時に出発。

先週に続きシロヤシオを見たが、山ノ神の頭で見たのと比べると
余りにも花の数も木も少なかった。台高でも少し山域が変わるだけで、こうも変わるものかと。




滝見尾根からは痩せ尾根が続くが、支尾根が派生していないので
道に迷うことはない。しかも目印になるテープも随所にあった。

登山道を自然林が覆い被さるように続くので眺望はきかないが、それと引き換えに暑くはなかった。
また、縦横無尽に木の根が這っているので注意しながら歩を進めた。




1024のピークを過ぎてやや行くと、立ち木にテープを巻いたのが目に入って来た。
そこが宮ノ谷への下り口であった。
沢筋までは、激下りが続いた。
植林の切り出しをしているので、道筋は、事前に得ていたものとちがって
明瞭なものが沢筋までついていた。







15時10分、無事下山。



  1. 2010/05/30(日) 01:14:30|
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三之公 山ノ神の頭 10.5.22



▲グリーンとレッドのコントラストがまぶしいヤマツツジ

日曜日が雨みたいだったので、
久しぶりに単独の山行き。
この季節、僕が好きなシロヤシオを見たくて
三之公の山ノ神の頭に決定。
はじめての山であるので、ネットで情報を集めたが・・・。




祠の下に沢があるので渡ると東屋があり、その裏手が取り付き。

いきなりの急登が待ちかまえてた。
目印になるテープはあまりなく、色あせたテープが時おり散見するだけ。
この山域は、本当は入山禁止になっているみたいで、
テープなども定期的に回収しているのかも知れない。




シャクナゲは、もうほとんどの花びらが枯れ始めていた。
日陰に咲くシャクナゲだけが、みずみずしさを保っていた。

やまつつじの赤色は、あでやかな光彩を放っていた。

シロヤシオは、まだ5分咲きみたいだったが、
全開のものもあり、期待にたがわぬ目をなごませてくれた。

















顔半分をタオルで覆っているのは、ブヨが多かったからです。
立ち止まると、ブーン。
写真をとると、ブーンとレンズの回りに飛び交うほどです。

指名手配の顔が割れるのを隠すためにタオルで覆っているわけではありません。










と、ここまでレポを書き進めたが、
昼食をとった後は、台高縦走路を歩き、馬の鞍峰を経由して三之公へ帰ってくるつもりが
一カ所で、縦走路からはずれ、飛んだ目に。

事の顛末を綴れば、笑われるのは必死であろうし、
書けば、情けなくって、恥ずかしくって・・・。

命からがらに帰ってくることができたが、
その分、大きな教訓を得た。
そんなことを経験しながら
山歩きの心得みたいなものを蓄え、成長するんでしょうね。

えっ、60になったおっさんに成長なんかないって・・・。
  1. 2010/05/23(日) 23:56:10|
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七面山槍ノ尾 10.5.15



▲宇無ノ川から見る七面山南壁面

旭のダムを見ながら釈迦ケ岳の登山口に通じる道を走って行くと
宇無ノ川峡に沿って入って行く林道の分岐があり、それを左にとった。
その道は、崩落した小石などが散乱し、お世辞にもいい道とは言えなかった。

峡谷沿いに進むと、車が進入できないような所に行き着き、
そこに車をおいた。
それから先は、崩落した土砂などで埋もれた林道が続くが、
行政の手が届かないのか、未整備のままの放置された状態だった。

8時10分スタート。
渓谷沿いの林道を歩くが、左側の渓谷は足元からスパッと切れ落ちていて
50メートルもあろうかと言う下を覗くと足元がすくんだ。




峡谷沿いを進んで行くと、宇無ノ川への川原へ通じる斜面に作られた道が目に入って来た。
50メートルほどの急傾斜を降り立った所は、
巨岩がごろごろする川原だった。

そこからは、渡渉を何度も繰り返すので、沢靴に全員が履き替えた。

新緑の芽吹きを含んだ薫風が、実に気持ちよかった。







しばらく行くと、エメラルドグリーンの水をたたえた
釜を擁する斜瀑に出くわした。
その奥にはゴルジュがあり、さらにその奥には、直瀑があった。
実に神秘的な雰囲気をかもしており、
沢遡行で来ているなら中へ入ってみたい誘惑に駆られそうなものであった。

しかし、そこの高巻きが今日一番の難所であった。
滝から離れた左側の斜面に、やや傾斜のあるザレ場があったので
そこから登っていった。
登りは、木の根などを掴みながらクリアしたが、
下山時は、リーダーが安全の為に、ザイルを出した。







高巻いて降り立った川原からは、七面山の南壁面が顔を覗かせていた。
たぶん、この川原でしか見れないいい形をしていた。




標高698の地点まで行くと左側から本流に流れ込んでくる沢筋があり、
そこが七面山槍ノ尾に通じる尾根筋だと解った。
そして、再び沢靴から登山靴に履き替えた。
脱いだ沢靴は、下山時までその場所に置いておいた。

あまり人の踏んでなさそうな尾根道で
下山時の目安に、リーダーが要所要所にリボンをくくりつけて行った。
(下山時には、きっちりそのリボンは回収した)




高度を上げて行くと、単調な植林帯を抜け
ブナの疎林が目立ち始め、またミツバツツジが目をなごませた。

一見、アカヤシオと見間違うほどのアケボノツツジもあり
それは、ひと際光彩を放っていた。
(収録したつもりが、カメラに写っていなかった。残念)




1200m前後あたりまでは、急な登りが続くが
このあたりが一番我慢のしどころと言ったところか。

足が軽くなったと思うと同時に、平坦な歩きが楽しめる様相になってきた。










遠目には、なんの花だろうと思うほどの黄色い花の群落が目に入って来た。
近づけば、ミヤマシキミの群落で、葉っぱが黄色くなっているに過ぎなかった。




釈迦岳が眼前に居座っています。
そして左の方には仏生も見えます。




このあたりからは、山の上の散策ムードって言うところで、
気温も暑くもなく、寒くもなく、時折通り過ぎて行く風は
一服の清涼剤といったところだった。

とはいうものの、このあたりでは、全員がほぼシャリバテ状態になっているのは
歴然としていて、槍ノ尾に着いて、食事をすることしか頭になかった。










やっとやっと、12時15分に七面山槍ノ尾に着いた。
今日の参加者は、朝4時過ぎには起きているはず。
だから朝食をとってから時間が大分立っているのでシャリバテは歴然だった。

今回のパートナー、
キッシャン、ハラッチさん、すみこさん、ひでちゃん、小生




昼食をしっかりとって、体力を回復したあとは
アケボノダイラまで足をのばし、広々とした風景を堪能し、
仏生から釈迦まで通じる奥駈道をパノラマで楽しむことができた。









  1. 2010/05/17(月) 14:03:48|
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白馬岳 10.5.2-4



▲白馬岳ピーク手前
1日の深夜、栂池駐車場に着く前あたりから
ウインドーガラスの左側に、
闇夜にも浮かぶ冠雪している稜線を認めることができた。
それを見て、
今回の山行が期待にたがわぬものになるだろうとの予測を十分に抱いた。

2日の早朝、テントから抜け出し上空を見上げると
今日も、きっちりと青空が広がっていた。
夜間の温度は1度を示していたが、太陽が顔を覗かすと同時に
気温が上がってゆくのを、顔をなでる空気でわかった。




午前8時にロープウェイ乗り場で順番待ち。
利用客は、大半がスキーとスノーボードの若者たちが大半を占めていた。
ロープウェイとゴンドラを乗り継いで
白馬大池までが今日の行程である。

今回はテント泊ということで、共同装備を担っているので
各自20キロ前後の歩荷であった。(多少の違いはあるが)
僕にとって20キロの歩荷は初経験である。
15キロの歩荷は何度も経験しているが、
加えて雪山での歩荷は初チャレンジ。




20キロの負荷は確実に足元に忍び寄って来た。
天狗原までは登りが続く。
時間の経過とともに足を止めて、深く肩で呼吸する回数が増えていった。
西に目をやると杓子岳と白馬槍に連なる稜線が目をなごませた。

天狗原からはしばらくの間、フラットな歩きが続くが
眼前に乗鞍岳への急登が、城塞のように仁王立ちしていた。
この急斜面をなんとか詰めると、そこからテント設営地の白馬大池が
眼下に見えるはずである。

口の中で、いっちー、にぃー、さんーと、数字を一人ごちながら
歩を進めた。




13時30分、這々の体で大池山荘に着いた。

白馬大池のテント場では、主のいない大池山荘がすっぽり雪に埋まっていた。
その埋まった小屋の回りに4パーティがテントを張っていた。

夕方の5時30分頃から、夜食を食べ始めた。

歩荷がこたえたのか、体調があまり芳しくなかった。
少ししかアルコールを飲んでいないのに、気分が悪くなり、
早々にシュラフに潜り込んだ。




3日の朝4時に起きだし、テントの中でゴソゴソと音を立てだした。
懸念していた雪上での寒さも、別段なにも感じることもなく
睡眠をとることができたので、昨夜の体調不良も一夜にして回復していた。




5時40分、出発。

テント場の南西に位置する2512のピークが小蓮華のピークかとみまがうが
空に向かって鋭角を描いていた。

ピークを踏むのに要らぬ備品は、テントの中に置いて来たので
背中の負担は軽く、昨日と雲泥の差であった。
その分足取りも当然のごとく軽い。




出発時から、アイゼンを装着した。
雪はしっかりと凍結し、固くなっていた。




小蓮華からは、白馬の頂が少しずつ顔を出し始めた。
白馬岳、杓子岳、白馬槍は、青空に向かってきれいな形を描いて聳えている。




小蓮華付近の前後で、何組かの雷鳥を見かけた。
夏場の雷鳥は何度も見たことがあるが
白く纏った雷鳥を見るのは初めてであった。




この辺りからの稜線歩きは、
筆舌しがたいほどの青と白のコントラストの世界が続き、飽くことはない。
日常の生活からの脱出というのは、こういう所に身をおくことを言うのか。













三国境を過ぎると、白馬岳のピークが射程に入ってきた。
アップダウンもさほどきつくはなかった。







剣岳が神々しく聳えていた。
まだ行ったことがないが、それへの憧憬を抱き続けたい。




白馬主稜から攀じ登ってくるパーティーが目に入って来た。
圧巻であった。
直線距離にして50メートルくらいか、
その先を垂直に落ちた壁を登って来ていた。

思えば、知り合いのRさんかから、今回の山行前
白馬主稜に行きたいなぁとメールをいただいたが、
メールを頂いた時点では、白馬主稜が何たるかも知らなかった。
それを目の当たりにすると、その迫力は凄い。

ピーク直下のテラスでは、7人前後の若者のパーテイーが次の順番を待っていた。







青空に吸い込まれて行く、我がパーティ。
あとわずかだ、ファイティン!!!







10時50分、ピークを踏む。
今回のパートナー
きたおかさん、なためさん、すみこさん、ハラッチさん、小生。

ピークを踏んだあと、白馬山荘まで下り、食事でもしてゆっくりくつろいでから
下山するつもりであったが、食事は出せないとのことだったので、
夜用のビールだけを購入してあとにした。




気温の上昇とともに、白馬岳のピークから走っている尾根の稜線が
雪が溶け始めて、かくかくとしていた面が丸くなっているのを遠目にも捉えることができた。






▲写真中央の尾根筋が白馬主稜

下山は、たっぷりと時間をかけ、たっぷりと景色を堪能しおりてきた。
14時15分、テント場着。

3日の夜は、唸るような風の洗礼を受けながらも
何も被害を受けることなく、
4日の朝、5時40分に登って来た道をたどって下山していった。
  1. 2010/05/05(水) 11:07:12|
  2. アルプス他、大阪から遠い山
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