ヴァリエーションが好きやねん vol.2

荒川岳~赤石岳 10.7.17-19



▲千枚小屋をあとにして荒川岳をめざす

行  程
16日 夜大阪を発つ。
17日 畑薙ダム~椹島ロッジ~千枚小屋
18日 千枚小屋~悪沢岳~赤石岳~赤石小屋
19日 赤石小屋~椹島ロッジ~畑薙ダム~帰阪




椹島ロッジから千枚小屋までは
シラビソ林の静寂の中をひたすら進む。

今回の僕たちが担いでいるザックは60ℓタイプのもので
重量は平均17キロくらいであった。
16日夜大阪を発ち、17日の朝方の4時前に畑薙ダムに着いた。
2時間足らずの仮眠をとっただけで山行をはじめたので
時間の経過とともにその重さがずっしり肩に忍びよってきた。

歩き始めのころは、沢音を聞きながら大小のシラビソを楽しむ余裕もあったが
シラビソ一色の中の歩きで、眺望もなく、変化のない風景がずっと続くので
単調な風景に飽きたこともあって、千枚小屋に着く頃には、疲労が身体全体を覆っていた。

思えば、
椹島ロッジから千枚小屋までの歩きは翌日の山行のためのエチュードみたいなものであった。




18日、午前6時15分小屋を発つ。
待ちにまった悪沢岳から赤石岳の縦走である。
空は、大阪を発つ時の梅雨空を嘲り笑うかのような青空が広がっている。

富士山が手に取るように間近に望める。
時間の経過は、富士山の表情を刻々と変えていった。

千枚小屋の背後のお花畑には、いろいろなお花で埋まっているのを
予想してきたが、まだ開花時期には若干はやいようであった。




朝焼け時の雲海は、バックの富士山と調和をはかるようにたなびいていた。




頭上には「すっばらしい!』と何度も歓声をあげるほどの抜けた青空が広がっている。
千枚小屋をやや行くと、シラビソ林から抜け出し、
ハイマツが視界に入ってくるようになった。
そして時々、微風になぶられながら揺れるミヤマキンパイや
ハクサンイチゲなどが目に入るようになってきた。




とにかく大パノラマが広がる。聖岳は眼前に。
槍から大キレット、鳳凰三山、北岳、甲斐駒、仙丈・・・。
3000m級の稜線歩きは、気分が最高である。

昨夜は小屋でたっぷり睡眠をとったので、今日は足取りは軽い。
しかし、体調が回復しない仲間もいた。






荒川、赤石の印象は、とにかくでっかい山だなと。

小屋を出て一時間半足らずで悪沢岳のピークを踏んだ。

荒川東岳(悪沢岳)のピークを踏んだあとは、
ザレた斜面の激下りが待っていた。
そんな斜面にも名前の知らない花々がそよいでいた。

悪沢岳からは赤石岳へは、いったん500mほど下り
その500mを登り返さなければ赤石岳にたどり着かないので
心臓破りの区間であった。




中岳避難小屋の前方に前岳があるが、時間の関係でピークを踏まずに
トラバース道を行く。
このトラバース道が、結構長かった。

荒川小屋で昼食をとった。

休憩をたっぷりとって、赤石岳をめざすが
まだまだ気の遠くなるような距離とアップダウンが待ちかまえていた。
大聖寺平を経由するも
でっかくて近くに見えるが、なかなかたどり着かない。
眼前に見えるのがピークと思いきや、
ピークはまだまだ背後に続いていた。





とにかく富士山の方に目を転ずれば
視界に入って来る。しかもくっきり、はっきりと。
これだけ富士山をまなうらに焼き付ければ
他の山へ行った際に富士山を見ても感動しないかも(笑)。
















広範囲に目を奪うような花々が競い合って咲いていた。
それは、当然のごとく気持ちを和ませてくれた。




以下の写真は、どこかで撮った写真とよく似ている。
そうっ、昨年行ったジャンダルムの馬ノ背を撮ったアングルと。
写真だけを見ると危険そうに見えるが、実際はなんでもない斜面です。(笑)







赤石岳のピークは、パートナー4人のうち、二人が踏んだ。
二人は、以前に踏んでいることもあり、さほどピークを踏むことに
こだわっていないので、
東尾根への分岐で待っていてもらった。
ピークには先客が二人いたが、ここにも大パノラマが広がっていた。

僕らは、ザックをデポして赤石のピークをめざしたので
分岐からは往復30分でゆくことができた。

分岐で待っていてくれたパートナーと合流し赤石小屋へ。
しかし、赤石岳から赤石小屋までが、またまた長~い。
雪渓あり、ザレ場あり、自然林が覆う斜面に作られた
鉄梯子を何度も通り過ぎて行った。
ちょっとしたバリーエションみたいなルートであったが、
それを楽しむ余裕はそんなに残っていなかった。

朝4時に起床して、食事をして、夕方近くまで歩くのは
2年前の六甲全山縦走大会に勝るとも劣らない行程である。













歩いてきた道を振り返ると、よくも歩いてきたものだと
感慨がわき上がる。
時折、谷筋から通り抜ける冷気を含んだ風が心地よかった。

夕方4時過ぎくらいに赤石小屋へ着いた。
昨夕千枚小屋で飲んだビールより、おいしかった。



今回のパートナーは、yassan、教授さん、キャットさん、小生。


20日朝、5時過ぎに赤石小屋を出て3時間30分ほどを費やして
椹島へもどってきた。

今回の山行は、天気に恵まれ、アプローチの悪い南アルプスには
行く機会が少ないので、呼びかけてくれたパートナーに感謝である。



  1. 2010/07/20(火) 14:20:01|
  2. アルプス他、大阪から遠い山
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元越谷遡行 10.7.10



▲15mの滝とは思えない迫力いっぱいの大滝

この間、週末に予定していた山行が天気が不安定なためことごとく流れていたので
今日はぜひとも行きたかった。
日曜日が雨みたいなので、急遽予定を一日繰り上げての山行になった。

午前10時に入渓。
事前に得ていた情報通り、水が澄んでいてきれいな沢である。
そしてゴミや倒木が目立たないのが実にいい。




入渓してしばらく行くと、大小3つの堰堤が次から次へと出てきた。
水量の多さを物語るように、すだれのようなの流れを間断なく織りなしていた。

堰堤の端には、踏み跡がくっきりついていた。




3つの堰堤を越えて行くと、大滝までは凡渓が続く。
しかし、今日の沢は、梅雨のまっただ中にあって
避けようのない蒸し暑さを一掃してくれた。




立ち木の枝の間からそんなに高度感はないのに
豪快に水を弾かせている大滝が目に入ってきた。
水量が多いと、滝は絵になる。
実際は15m前後のものらしいが、それ以上の高さを感じさせた。







大滝を右側から巻いて沢筋に降り立つと
そこからは美しいナメやミニゴルジュが連続する。
そして透明度を誇る豊かな水をたたえる大小の淵。
泳いでもよし、へつってもよし、水にたっぷり浸かって歩いてもよし。
それぞれの力量に応じた歩き方ができる沢である。
あの赤木沢のミニ版と言ったところか。
















思わずザックをおろして、水と戯れる仲間たち。
僕も今日は、よく泳いだ!!!
水は冷たくもなく、適温だった。
ただ泳ぐ回数を重ねると、最後には身体が冷えてきたが・・・。




下の写真の狭い廊下状の歩きは、水も多くて楽しみながら歩けた。




今日の遡行で、唯一ザイルを出した所。
淵を泳がなければ、小滝に取り付けない。
泳げない人のためにザイルを張って、ザイルをたよりに
小滝までたどり着いてもらった。







美しいゴルジュやナメや小滝が絶えたあたりで昼食をとった。
そして、いつものメモリーショット。



今日のパートナー。きたおかさん、ハラッチさん、小生。

そこから詰めまでは、ちょっと飽きるほどの凡渓が続いたが
白っぽい岩が多かった前半部(昼食をとるまでの区間)とちがって
苔の覆った立った緑の壁が現れたりすると
凡渓に気持ちが萎えかけていたので、
気持ちを引き締めるのに役立った。

この間の雨で支流からも水が絶えることなく流れ込んできていた。
ややもすると、枝流に誘い込まれそうなところもあったが、
きたおかさんがgpsを持っていたおかげで
無難に予定通り遡行するできた。










稜線に出ると、宮越山のピークが眼前に居座っていた。
水沢峠のちょうど北側に位置し、宮越山の後ろに鎌ヶ岳があるのだが
それは見えなかった。




下山時、水沢峠から西へ谷筋へ下りて行ったが
630mにある堰堤のあたりで林道へ出る道を探すのに手間取ったが
無事午後5時前に駐車地点へもどることができた。



  1. 2010/07/11(日) 09:47:32|
  2. 沢遡行
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