ヴァリエーションが好きやねん vol.2

明神平から明神岳は大人の絵本の世界 11.1.22



▲三ツ塚への登りで青空が広がってきた

大又の林道を奥へ奥へと進んで行くと、倒木が道を塞いでいた。
仕方なく橋の手前に車一台置けるスペースがあったのでそこに車を停めた。
8時50分歩き出す。

明神平は、季節を違えて今回で4回目。
冬の明神平ははじめてで、大又の一般ルートからもはじめてである。

林道を行くと、沢の水が凍っていた。

今日はなんと言っても青空が明神平に着くころには
広がっていて欲しいと念じつつ、歩を進めた。
しかし、空を仰ぎ見ると白い雲が一面を支配し、
青空は期待できそうになかった。




樹林の間から薊岳に連なる稜線が視界に入ってきた。
凛とした線を描いて、冬ならでの美しさだ。
冬期の薊岳のピークを踏んだことがない。
機会があれば、踏んでみたいと思う。




明神滝が雪をかぶり凍っていた。
さながら韜晦(とうかい)の人ならぬ韜晦の滝であった。




高度を上げて行くと、樹氷のプロムナードの世界が広がる。
あまりの美しさに、少し歩んではカメラのシャッターを押し、少し歩んでは・・・。
それの繰り返しで、冷たさで手のかじかむのも忘れるほどだった。










期待していた青空がいくぶん顔を出すようになってきた。
今日は、やけに雲の流れがはやい。
青空がのぞいたと思いきや、すぐさま白い雲にとってかわる。
太陽が顔を出さないので抜けるような青空が広がらない。




明神平は思ったほど人の姿はなかった。
いくつかのテントが風をよけるように樹林帯の中にはられていた。

肌を刺すような風が間断なく吹きつけるので
あしび山荘の壁に背中をもたせかけて昼食をとった。

たまたま同じように風をさけて昼食をとる若者が横に居座った。
食事をしながら、山の話に盛り上がった。
記念に、写真をおたがい撮り合った。




その若者のピッケルを拝借し、写真の小物として風景に納めた。




そして、その若者。
屈託ない笑顔と溌剌とした喋り方が印象に残った。
はたして僕のブログを見ているだろうか。



当初の予定では、明神平で引き返すつもりであったが
三ツ塚方面へ歩む人の姿を追っているうち、ちょっと僕も行ってみようかなと。

トレースがあるので、とりあえず行ける所まで行ってみようと。
スノーシューを持って来たが、今日は要らないだろうと思ったので車において来た。
踏まれた靴あとに、型通りに僕の靴をおいてゆく・・・。

道標がすっかり雪に埋まり、今年の雪の多さを物語っていた。







トレースは、桧塚方面へ続く。

いつのまにか青空が支配的になってきていた。
そして僕の気持ちも弾んできた。


                       







大普賢が見えるほど視界がよくなった。




明神岳から桧塚へはトレースがなかった。
ここで今日の山行は万事休す。
あわよくば桧塚までもと思ったが
仮にあったとしても、時間的に無理だったろう。
明神岳から引き返すことに。




風も止みすっかり青空が頭上を支配し、春かとみまがう色合いになっていた。








午後3時30分、駐車地点にもどる。
  1. 2011/01/23(日) 17:11:47|
  2. 台高の山々
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八ヶ岳縦走目指すも撤退



▲青空を背景に研ぎ澄ました稜線が走る(赤岳鉱泉より大同心を望む)

硫黄岳に到達すると、聞きしにまさる横なぐりの風の洗礼。
雪が舞い上がり、尖った氷片となって、容赦なく顔を打ちつけてきた。
たまらなく痛い。
リーダーが「ここで撤退します。」の号令。
前日に広がっていた青空は、僕たちの踊る期待感をかき立てたにもかかわらず
自然の脅威を示すべく見る影もなかった。

● ● ●

8日正午過ぎに美濃戸口に着いた。
二台の車を分散して停め、宿になる赤岳鉱泉をめざした。

雪のまとっていない木々の枝先の間から、阿弥陀の勇壮な姿が顔を覗かせている。
以前、夏場に来た時でさえガスのために拝めなかった阿弥陀の山容。
空いっぱいに広がる青空は、明日への期待感をかき立てた。

奥へ分け入って行くにつれて明日歩くであろう稜線と大同心が
鮮明に視界に入って来た。
心の中で叫ぶ「明日もこの青空がひろがってほしい!」










赤岳鉱泉には、300人くらいの登山客が泊まっていた。
そして小屋の回りには、立錐の余地もないほどにテントが張られていたので
おおざっぱだが、500人くらいがこの山域に入っていることになる。

9日翌朝、赤岳鉱泉の前は多くの人で賑わっていた。
三々五々にそれぞれのルートを目指すべく散って行った。

僕たちの予定は、
硫黄岳、横岳を経由し、赤岳展望荘で一泊し、翌朝赤岳のピークを踏み
下山してくることだった。







硫黄岳めざして雪で埋まった樹林帯の中を行く。
期待していた青空はない。
(あの青空は、どこへ行ったんスカイ)
しかし、この時点では、稜線上の天気が撤退を余儀なくさせるほどのものとは考えにも及ばなかった。

道中、いくつかのパーティーと抜きつ抜かれつの状態が続いた。
下山してくるパーティーもあったので、
どのルートから登って下りて来たのだろうと思った。

稜線上に出ると、視界が一気に悪くなった。
加えて、横なぐりの風が、一陣の突風となるところもあった。
数瞬、身がよろけた。足元は岩肌が見え隠れする岩稜帯。
気をつけなくっちゃ。

いくつかのパーティが立ち止まっている。
たぶん、撤退・・・etcを話し合っているのだろう。




赤岩の頭を過ぎて行くと、横なぐりの風はいっそう強くなっていた。
眼鏡のレンズは、氷の膜をはり、足元すらはっきり見えない。
しかたなく、眼鏡をはずして歩くことに。
眼鏡をはずすと、足元ははっきり見えるようになったが、それと引き換えに
目のまわりを、舞い上がった雪が尖った氷片となって
針の先で刺すような痛みを伴って
堪えきれいほど容赦なく顔を打ちつけてきた。







リーダーがここで撤退の合図。
いたしかたのない判断で、分別のある判断であった。




        今回のパートナー
        きたおかさん、すみこさん、なためさん、yassan、
        ハラッチさん、伊東さん、キッシャン、小生。

        ※写真、見ての通り、氷点下のため電池能力が落ちてピンボケである。

稜線から登って来た道を引き返すことに。
途中、ジョウゴ沢があって、予定変更で時間の余裕ができたので
沢にできた氷壁でアイスクライミングの練習をしようということに。

これは、予定になかったオプションであったが、アイゼンの前爪の使い方など
参考になることが多々あった。




ジョウゴ沢を詰めて、硫黄の稜線に出るルートもあるという。
機会があれば行ってみたい。




今回共に行ったメンバーの中に,冬期の八ヶ岳縦走目論むも、天候のせいで5回撤退の人がいる。(笑)
僕は、これで1回。更なるチャレンジをしたい。
  1. 2011/01/10(月) 11:14:43|
  2. アルプス他、大阪から遠い山
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