ヴァリエーションが好きやねん vol.2

仙ヶ岳 11.3.27



▲仙ケ岳のピークより仙の石のある稜線を望む

今日は雪山じゃなく、春の息吹を感じるところを
のんびり歩きたいなと思い鈴鹿の仙ヶ岳へ。
ところが前日に雪が降ったみたいで一面は想定外のうっすらと積もった雪化粧の山に。

● ● ●

石谷川林道を車で行ける所まで入って行くが
大堰堤のあたりで進入禁止。
山支度をして、午前8時30分レディゴー。

石谷川林道を奥へ分け入って行くと
左に切り立った尾根が視界に入ってきた。
どこかで見た山だなと思いつつ、地図で確認すると昨年の1月に行った鬼ケ牙だ。
昨年は反対方向から取り付いたが、こちらの方から見ると
鋭い岩峰を際立たせていた。




白谷と南尾根への分岐に朽ちた営林小屋があった。
僕たちの足取りは南尾根へ。

分岐からは谷筋になるので、雪で埋まった石の上を歩くことに。
トレースはあるものの、5センチほどの雪が覆っているので歩きにくい。

谷の途中で、軽アイゼンを装着。
他のパーティの人たちは、大半が軽アイゼンすら持っていなかった。
(下りが滑るのに!)







不動明王の道標からやや行くと、
高さ4メートルくらいの大きな石のたもとに不動明王が祀られていた。
その大きな石には鉄梯子が設えてあり、その上は展望台になっていた。
そこから南尾根を歩く人の姿が直近に視界に入ってきたが
その足元はスパッと切れおちている。
おおっ、あんなところを歩くのかと思ったが、
実際歩いてみると眺めた時に抱いた緊張感はなかった。



不動明王の道標からは谷歩きから尾根歩きにかわる。
仙の石まで小ピークが4つある。
この稜線がなかなかのアップダウンで、ちょっと岩場を乗越えるのにやっかいなところがあった。
その小ピークは、それぞれ違った顔をもっており
山肌は空に向かって大きな剥き出しの岩峰を突き出していた。







想定外の雪に覆われた稜線歩きで
場所によっては、積雪が30センチくらいのところもあった。
たぶん風に運ばれた雪が堆積したのであろうが。




頭上の空模様は、めまぐるしく変わった。
小雪が舞うかと思えば、太陽の光線の束がぱっと射しこんで
刹那、瞼が雪反射でまぶしく感じることもあった。




南尾根は、ヴァリエーションチックなところ。
さらに積もった雪がバリエーション歩きの効果を高めるので
思わぬ歩きを楽しむことができた。










千の風ならぬ仙の石は、デッカイドー。
このオブジェはどれくらい星霜をかさねてできたのであろう。
われらが人間の営みが小さく見えます。







仙ヶ峰のピーク、正午前に踏む。
先客が2人いた。
腰をおろして、昼食をかき込んでいるといつの間に
青空が頭上一面に広がっていた。


              今日の仲間は、
              なためさん、キャットさん、小生。

歩いて来た仙の石がある南北に走る稜線に目をやると青空をバックに美しい。




北に見えるは鈴鹿の山々。
中でも鎌ヶ岳が鋭く空に突き出している。
次回の鈴鹿は、鎌かな。







下山は白谷から。
登りに使った南尾根につながる谷より雪は多い。
先行者のトレースがあったので、有り難かったが
なければちょっと手こずり時間を要したに違いない。




白谷に唯一あった堰堤で休憩をとる。
振り返れば仙ヶ岳。いい形をしている。




午後3時20分、下山。



  1. 2011/03/28(月) 12:19:51|
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野伏ケ岳 11.3.20



▲ダイレクト尾根の急登

今回の野伏ケ岳を選んだ理由は、
直近で白山を眺めることができて、冬期しか登れない山ということに尽きる。

19日の夕方、白山中居神社の駐車場に着いた。
夜の帳がおりる間際にテントの設営を終え、
テント内では、恒例の鍋を囲んでの談話に盛り上がり、
9時前後には翌日の好天を祈り眠りに入った。

翌朝、目が覚め懸念していた空を眺めると
午前中は持ちそうな青空が広がっている。ヨッシャー。

6時10分スタート。
橋を渡り和田山牧場に続く林道を行く。
林道も雪で埋まり、トレースのあるところは植林帯の中を
ショートカットして行く。
牧場までの2時間弱の道のりをたんたんと歩いた。




牧場らしき所にたどり着くと、視界がぱっと開け
雪で白化粧した野伏ケ岳が現れた。
単独峰みたいで空に向かって鋭い峰を突き出している。スッバラシイ。

見渡す限り白銀の世界が広がっている。
積雪は幾重にも降り積もった堆積をなしており
このあたりが豪雪地帯であること物語っていた。







北に目を転じると白山が見える。
惜しいかな、やや霞んでいるのでカメラにしっかり収まらないのが残念。
しかし、僕のまなうらにはしっかり焼き付けておいた。




取り付くダイレクト尾根は、一目で合点できるほど
明快な線を描いている。
見た感じ、どこからでもその尾根に取り付けそうだが
先行者のトレースを確実にひろっていった。




ダイレクト尾根にのると眺めがさらにグレードアップ。
北西に野伏のピーク、北に白山、西に野伏と並ぶ1634のピーク。
野伏ケ岳はどこから見てもいい形をしている。
なんども「スッパラシー」を一人ごつ。




ダイレクト尾根は歩きやすい。
何ヶ所か急登のところがあるが、スノーシューの感触がいい。
尾根は風の通り道になっているのか、
気温が上昇しているにもかかわらず、牧場あたりの雪質とちがって水っぽくなく重くない。










ピークは目前。最後の一踏ん張り。
いつの間にか、空をみあげると灰色の空が支配的になっていた。
天気予報は、午後からは雨だった。
ここまで天気がもってくれただけでもよしとするか。







10時40分、野伏ケ岳のピークを踏む。


    ピークでメモリーショット。
    今日の仲間は、キッシャン、ハラッチさん、yassan、キャットさん、小生。

野伏岳の稜線につながる南の山。
次回はあの山のピークハンターか。




ピークは時折、冷たい風が吹き抜けたり止んだりで
昼食を摂るのに風を遮るところが欲しいところ。
遮るものがなにもないところだったが
眺望のよさに寒さはいつの間にか忘れていた。







時間的な余裕があったので、下山は北東尾根を伝って和田山牧場に。
来た道をピストンするより、周遊することによって
山行の楽しさが倍増する。




なんの蕾かわからないが、芽鱗が蕾を覆っている。
もう春なのだ。




眼下の湿原地帯を蛇の形をした縫うような水の流れがおもしろい。







下山途中北東尾根から見た湿原帯の水の流れを間近でみる。




駐車地点に着く間際になって、空からぽつりぽつりと雨がおちて来た。
滑り込みセーフで山行を終えることができた。

午後2時50分、白山中居神社へ無事下山。



  1. 2011/03/21(月) 12:01:18|
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東北大地震のこと

北国特有の鉛色の曇り空に閉じ込められ
春よ来い、春よ来いと待ちわびていた東北の人たちの
人生の「春」を一瞬にして奪いさった今回の大震災。

地獄絵のようなその惨状をテレビがCMを入れずに伝えてくる。
家族や肉親を奪われ、安否すら確認する術もなく
途方にくれる人たちの悲痛な叫び声が聞こえて来る。
ある少女の母親を捜す「おかぁちゃーん」と叫ぶ,
泣きはらした顔がこびりついて離れない。

土曜日、鈴鹿の山へ一人出かける予定でいたが
阿鼻叫喚と化した被災地を思うと、
後ろ髪を引かれる思いがして山行きの一歩が出なかった。

今回の大津波は1000年に一度のものという。
想定外の大津波であったがゆえに、一気に津波に飲み込まれたり、
さらわれた人たちが多かったとのことです。

亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、
安否確認の未だできていない人たちの生還を祈るばかりです。

  1. 2011/03/14(月) 21:12:30|
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