ヴァリエーションが好きやねん vol.2

番田山~カンスケ尾~ミオス尾~稲村~クロモジ尾根 11.10.23



▲稲村直下の核心のトラーバス(きたおかさん撮影分)

今回は大峰屈指のド級のバリエーションルート。
そのルートはタイトル通り。
日照時間の短い今の季節、時間勝負のルートである。

● ● ●

土曜の夜、黒滝の道の駅に8時に集合。
2時間ほど小宴会をし、翌朝が早いので、10時過ぎにはテントに潜り込み
アルコールの勢いを借りて一気に睡眠の世界へ。

午前4時に起床。

午前6時過ぎに御手洗渓谷に着く。
岩本谷の出合いに車を一台デポしに向かうが
林道が過日の台風の影響で土砂崩れのため塞がれており
岩本谷の出合いまで行くことができなかった。

午前6時30分、白倉谷入り口近辺から番田山目指して尾根に乗る。
薄暗い植林帯の急斜面を登ってゆく。
いきなりの急斜面は、体調がこなれていないのできつい。

植林帯を抜け出し、開けた風景が広がるところで一本とった。




今日のルートは、稲村を目指してほぼ東へ東へ進んでゆけばよい。
時に行く手を塞ぐような剥き出しの岩の斜面が出てくるが、手こずるようなところはない。




二週間前、大晋賢へ行った時、紅葉の色づき具合がまだだったので
今日は紅葉を愛でるのも楽しみにしていたが
その二週間の間に
黄葉は散ってしまったのか、わずかにカエデの紅葉だけが残っていた。


高度をかせいで行くと、立木の間から大日と稲村が顔を出し始めた。
それを見ると気持ちが高まってきた。




自然林の中を進んでゆく。
このルート、ほとんどテープはない。
しかし東に伸びた明確な尾根筋なので支尾根に迷い込むことはたぶんないであろう。






ただただよく似た光景が続く。
登って降り立ったコルで視界に入ってくるのは
一つ手前のコルで見た岩がむき出しの斜面かと
見紛うようなあまりにも酷似するような所が多々あった。




慎重に歩を運ぶ痩せ尾根。
そしてからみつくようなシャクナゲのやぶ。
そのやぶをかき分けて進むのがつらい。






大日が手に取るようにぐっと迫ってきた。
そして、ここからが今回の核心のトラバースである。







切り立った岩壁を前にして大日、稲村を見ながら
南へトラバース気味に進んだ。




目指す稜線は、稲村からバリゴヤの頭に伸びる尾根筋。
小さな尾根筋から谷筋へと上り下りを繰り返す。
これがけっこうきつい。




トラバースする斜面は
ガレたところや背丈の低いクマザサが茂っていたりする。




特にクマザサが覆う斜面は丈が短いので
慎重に足を運ばなければずるっと急斜面を一気に持ってゆかれそうだった。




このトラバースだけで一時間プラスαを要したか。

最後の一踏ん張り所で、細く流れ出る水場があり
そこで冷たい水で喉を潤した。

一息入れてからクマザサの急斜面を上ってゆくと、
先頭を進むリーダーの声が。
「稜線に乗ったぞぉー!!!」と。
その声を聞いて、安堵すると同時に最後の力を振り絞り稜線へ。
稜線に乗ったときには、どれだけほっとしたことか。

そして稜線にのると、そこからは幾度とそのピークを踏んでいる稲村へ。




13時20分頃、稲村のピークを踏む。

稲村ピークにて、恒例のメモリーショット!!!

今日の仲間は


    キッシャン、ハラッチさん、なためさん、yassan、キャットさん、きたおかさん、小生
    (なぜか知らん、一人だけ顔が隠れている???)

下山は、クロモジ尾根経由駐車場へ。
クロモジ尾根から周回してきた番田山からカンスケ尾に至るデコボコの稜線を眺める。




岩本谷出合いの橋の架かっているところに出ると、
橋が折れ曲がっている光景に接して唖然!!!

白倉谷の入り口に戻るまでに土石流が林道に流れ出て
堆積したり、アスファルトが隆起したりしているのを何度も目撃した。




午後5時30分頃、駐車地へ戻った。
延べ11時間歩き通し、全員がペースを乱すことなく歩き通したが
この面子、懲りない人たちである。(笑、笑、笑)
  1. 2011/10/24(月) 21:01:13|
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上谷~伯母谷覗~大普賢ピストン 11.10.10



▲目を和ませる小普賢近くの黄葉

今回は、早いなと思いつつも紅葉目当ての大普賢。
和佐又とか水太谷からは何度か歩いているが
まだ歩いたことがない上谷(こうだに)から柏木道を経由して大普賢へ。
このルートは距離がなかなかのものであった。
● ● ●

家を4時30分過ぎに出る。

途中、R169の川上役場の吉野よりの100mぐらいの所で
山斜面が崩落し、道路を埋め尽くし、寸断していた。
迂回道路から見るその崩落斜面は、あまりにも痛々しい。
R169が復旧するには、相当の時間がかかるのではないだろうか。

6時40分、上谷の神社の前に車を停めてレディゴー。

柏木道に乗るまでは、植林帯の急斜面を行く。
道が枯れ葉や枝で埋まって判別しにくいところがあった。
(下山時は少し迷いかけた。)

上谷から柏木道に入る登山者はあまりいないのではなかろうかと思った。
なぜなら林道関係のテープしか目にしなかった。

7時10分、柏木道の出合いに出る。
そこからはフラットなゆるやかな登り道が続く。
起伏があっても快適な道だ。




柏木道にのると、まず迷うことはない。
尾根斜面の山腹を行くような道が続く。

誰もいない山道。静寂そのものである。
植林がきれいに枝打ちされていて気持ちがいい。
山道の「高速道」と言ったところか、歩きやすい。




高野山で見るような町石が随所に出て来た。
柏木道は、昔、柏木が宿場町として賑わった頃、
そこから大峰詣りをする人たちのための道だったのだろう。

高度を少し上げて行くと、大峰らしい大きな剥き出しの岩が出て来た。
しかし、和佐又ルートと違って、鉄梯子や鎖は大普賢のピークまでひとつもなかった。







色づきはじめた紅葉が目に入ってきだした。
ブナの黄葉はまだ早いみたい。







伯母谷覗、9時20分。
足元はすぱっと切れ落ちている。
足元から下にどれぐらい落ちているのか捉えどころのない深さである。
あと10日もすれば、ここから眺める錦繍色の世界は素晴らしいのだろう。










柏木道から山上ケ岳に至る道。
女人結界の門。
ここでしばし立ち止まり、山上ケ岳に行こうか、大普賢に行こうか、迷った。
山上ケ岳にはまだ一度も行ったことがない。
ここから山上ケ岳へ行くのも、大普賢へ行くのも
ほぼ同じぐらいの時間で行けるので
予定を変更して山上ケ岳へ行こうかなと一瞬頭をかすめた。

しかし、今日は紅葉目当てだから、予定通り大普賢へ。




女人結界門からは奥駈けの道を行く。
小普賢が目の前に姿を現すが、北斜面の一部が紅葉しているのみで
逆光もあって、カメラでは鮮明に撮れていなかった。

和佐又ルートからは小普賢のピークを踏むことはないが
今日はルート上にあるのでそのピークをはじめて確認できた。

このあたりになると風の冷たさもあってか、
紅葉も枯れ始めているものもあったが
目を十分に和ませる黄葉の世界が広がっていた。







大普賢、11時20分。
先客の若者が3人いた。
和佐又から来たと言っていたが、無双洞の周回コースに行くかどうか迷っていた。
僕が
「あなたたちは若いし、時間もたっぷりあるので行けますよ」と言って囃し立てたら
行くことに。

若者3人が去ったあとのピークは僕が一人占め。
そしてガスがたなびく山々をながめながらビールをぐぃっと喉元を潤す。




その間に、何人かがやって来た。
あと女性陣の一行もやって来るらしい。
ピークが、かしましくなる前に
風の冷たさもあって、早々にピークをあとにした。

帰りは、登りの時に気がつかなかった紅葉の風景を楽しみながら
立ち止まってはカメラのシャッターを押しながらの下山となった。
ビールが入ってちょっと重めの足取りで
山の「高速道」をゆっくりゆっくり降りてきた。










午後3時下山。
  1. 2011/10/10(月) 23:13:19|
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