ヴァリエーションが好きやねん vol.2

赤井谷 12.6.24



▲エメラルドグリーンの水をたたえる清流

旭の登山口に着いた時には、すでに十台前後の車がとまっていた。
さすがに人気の釈迦岳の登山口だなと。
今日は釈迦岳ではなく赤井谷を遡行する。
赤井谷はブナなどの自然林が多く残っていて、知る人ぞ知るところである。

● ● ●

9時15分頃、レディーゴー。
15分足らずで赤井谷への下降の目印である道標があるところに着いた。
「危険!」方向の尾根筋を南へ進む。
1350mあたりから谷筋に降りて行くが最初は激下りである。




とにかく下って行きさえすれば滝川本流へ出る。
谷筋が広くなったあたりからの自然林がすばらしい。
時間が許せば、この辺りでテントを張って、時を過ごせば最高なんだろう・・・と。




10時50分、滝川本流に降り立つ。
水温はどんなものかと、最初の一歩を水中に入れると「ツメテェー」。
雪解け水とは言わないが、水に浸かったりするのは出来るだけ避けたい水温である。




赤井谷はもっと水の少ない所だと思っていたので、水量が多いのは嬉しい誤算だった。
(普段の水量がどんなものか知らない)
直近の降雨によるものだろうが、それにしても水がエメラルグリーンの色をたたえているので
メンバー一同そのきれいさに歓声を上げるほどだった。




最初に遭遇した滝らしい滝。
すだれのような滝だが、滝の右側から安直に登って行った。
暑ければ直登でシャワークライムが気持ちのよさげな滝なんだが。




おおっ!、大きな石が。
僕の頭の中にある定義の「巨岩」には及ばないが、大きな転石が行手を阻む。




沢に色を添える真っ赤な山ツツジ。
遅咲きなんだが沢筋の気温がそうさせているのだろう。






きれいなナメが続きます。
普通なら飽きるところだが、ナメの美しさと透明な清流がそれをさせない。




清流のミニ廊下と言ったところ。
落ちたところで痛くもか痒くもないので、女性陣も果敢にアタック!(笑)
ドヴォンすれば、水の冷たさに悲鳴をあげるかも!!!










12時頃、1184の分岐で昼食タイム。
今年初の沢遡行であるが、昼食は沢での定番のソーメン。
持参の半分はソーメンで、残りの半分はにゅうめんにしたが
にゅうめんが冷えた体にはおいしかった。




昼食タイムで一時間くらいとっただろうか。
遡行の第二ラウンドの始まりである。







手軽な小さな滝が適度に出てくるが、ここのナメはあの赤木沢のナメを想起させる。
赤木沢は大滝を過ぎると沢の両側には自然林がなくなるが
この赤井谷はその自然林が谷の両側に続く。
しかしナメはよく似ているなと思った。

そして恒例のメモリーショット!




今日の仲間は、右からキャットさん、なためさん、ハラッチさん、小生

よぉーく見ていると、このナメは沢上谷(そうれだに)のナメにもよく似ているなと。




午前中と違って水温も上がって、水の冷たさをいつの間にか感じなくなっていた。







Y字滝の出現。

なためさんと僕がチャレンジしたが、ガバがあるので難なく通過。




Y字滝を通過してほどなくH1500mあたりの二俣で右俣に想定外の高さ10mほどの滝が出て来た。
その右俣の滝に誘い込まれるように何の疑問も抱くことなく、
それが本流を詰める谷だと思い込み進んだ。




そして、その滝もガバがたくさんあったので滝の右横を難なくクリアした。

滝を越えたところでGPSと紙地図を見比べると
選択した右俣が間違いであったことが判明。

予定ルートを少しはずすことになったが
そのまま15~20センチほどの背丈の低いクマザサの生える尾根に取り付き進むことにした。

稜線までは約70~80mぐらい。
見た目以上に傾斜のある尾根だったが
クマザサをしっかり掴みながらを登って行った。

15時50分、千丈平のテン場の右横辺りに出た。




あとは、旭の登山口目指してよく踏まれた登山道を下ってゆくだけだった。

17時20分、登山口にもどると僕たちの車だけが一台残っていた。
いつもながら今日もよぉーく歩いたので
十分すぎるほどのリフレッシュな気分に浸ることができた。



  1. 2012/06/25(月) 13:30:51|
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聖宝谷~弥山~修覆山~鉄山~大川口



▲大小さまざまな転石で埋めつくされた聖宝谷

僕にとって久々のバリエーションルートだが
聖宝谷は思っていた以上に谷を埋めつくした転石が厄介だった。

● ● ●

聖宝谷出合に車をとめると下山してからの車道歩きが疲れた身体にこたえるだろう判断の下、
大川口より聖宝谷にやや行ったあたりに車をとめた。
午前8時過ぎレディゴー。

ぐずつきそうな空模様、そして幾分ガスがたなびいている。
それでもこれから歩む聖宝谷から稜線あたりまで見渡せた。




足下は少し濡れ気味なので、より慎重に歩を進めなければならない。
転石はほとんどが浮石状態である。

二つ目の堰堤越えは少しいやな感じの高さだった。




高度を上げて行くと浮石は手強い格闘相手となった。
足の置き場所を間違えると浮石ごとゴロッーと、そして後方に「ラック」と叫びかねない。
それぞれが個々の判断で進んで行く。
幸い「ラック」と大きな声を張り上げることはなかった。







四つの谷の出合。
この辺りになると左右に動くにも厄介だった。
傾斜がきつくなって来ているので、足の置き場所を誤ると
浮石ともども身体を持って行かれそうなところだった。

谷の右から一つ目と二つ目の間にある尾根筋に取り付いたが
尾根筋に乗るのに先行のなためさんにシュリンゲを出してもらった。






▲霧雨に煙る鉄山が垣間見えた

尾根筋に乗ると奥駆道までは一気であった。

カッパを羽織ったり、脱いだりと忙しい天気だったが
あまり人の踏み入れていない新緑の尾根筋歩きは気持ちが良かった。




聖宝ノ宿趾、11時。
出た所がドンピシャだったので嬉しかった。




奥駆道に乗った頃には雨も止んでいた。
そして雨上がりのブナの緑が瑞々しくて美しい。




弥山、11時40分。
山頂はガスに煙っていた。そして風が冷たい。
昼食タイムとなったが思わず防寒を羽織った。
風よけになる小屋横でとりあえずのビールと昼食をかきこんだ。




12時20分、修覆山に向けて出発。
弥山神社の裏手から北西に向かうが、
修覆山までは尾根筋が広くてルートファインディングが難しいところ。
GPSは片時も手放すことはなかった。




ここで厄介な障害が出現。
進路を阻むような南西から北東に張り巡らされた新設の熊よけネットを
横断するのに手間取った。
どこかに出入口がないものかと探したが見つからなかったので
たぶん先行者が乗り越えたであろうと思われる形跡のある
ネットがたわんでいるところがあったので
そこを乗り越えることにした。




修覆山までは目印になるようなテープ類はほとんど見かけなかった。




修覆山、13時10分。
枝にかろうじてその山を証明する名札程度の手がかりになるものがぶら下がっていた。




修覆山から鉄山までは北東に300mほど下って行く。
そしてこの辺りからはテープ類も目につくようになったが踏み跡は薄い。







登って来た聖宝の谷が一望できた。
一同「よくもあんな所を登ってきたものだ」と。




幾分青空が広がりだした弥山山頂付近。




ラクダの瘤のような鉄山の手前のピーク。
それを越えると鉄山が見えるはずだ。




鉄山が眼前に。
遠くでみるような迫力はないが登りはきつそう。
縦横無尽に露出する木の根を掴みながら登った。







僕にとって初めての鉄山、15時。
迷いやすい山だとのイメージがあったが、あっけなくピークを踏めた。

そして恒例のメモリーショット。




今日の仲間は、なためさん、yassan、小生

下山は急勾配の尾根を下ってゆく。
昨年の台風被害で大木が崩れ登山道が判別しにくいところがあって、
道を失いかけたが事なきをえた。




16時50分、大川口下山。

下山後の感想は、yassan、なためさん共々
「あの転石で埋め尽くされた聖宝谷は、もう二度とごめんだ」と。
さらに
「聖宝谷は、バリエーションじゃなく砕石場登りだ」と。

今回の山行を企画した僕は
聖宝谷はさほど苦にもならなかったけど、GPSがなかったら多分道迷いしたであろう・・・と。
そして冬期に雪で埋まった聖宝谷なら浮石も気にせずに済むので谷を詰めてみたいなと。



  1. 2012/06/05(火) 01:39:27|
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入道ケ岳~イワクラ尾根~宮指路岳 12.5.27



▲池ケ谷の新緑が美しい

少しわけあって、僕のブログのネタとしては若干鮮度が落ちた。
それでも先の日曜日のことなのだが・・・。

「入道から宮指路まで歩かないか」のメールをいただき
両方ともピークを踏んでいないので参加することにした。

● ● ●

大石橋の近くに車をとめ、8時30分過ぎにレディゴー。
池ケ谷から入道ケ岳に向かって谷に沿って進んで行くが傾斜のきつい登りが続く。

渡渉を何度も繰り返す。




冬期に使われるのだろう避難小屋。
その小屋の横に回ると屋根を突き抜けた大きな落石があった。




日差しを浴びる新緑の木々が美しい。
そしてこの季節特有の樹木の香りを胸いっぱいに吸い込んだ。




谷をつめると展望があけて来た。
初めて見る入道ケ岳のピークは間近である。




なんとなくあの明神平に雰囲気がよく似ている光景が広がる。




10時30分、入道ケ岳のピークを踏む。
ピークはだだっ広く、いくつかのグループが寛いでいた。




ピークでピラミダルな形をしている鎌ケ岳をたっぷり眺めたあとは、
イワクラ尾根を経由して宮指路に向かった。
が、このイワクラ尾根、なかなかきびしい。
アップダウンが反復するような痩せ尾根が続き、
残置ロープがあるところでは、慎重に足を運ばなければと思うところが多々あった。
このコース、降雨時は滑ると危険なので控えた方がいいと思った。




今が盛りの真っ赤なヤマツツジが目を引いた。







おっとっとっと、バランスをとりながら痩せ尾根を下りて行く。




重ネ岩から水沢岳方面の眺め。




きびしいアップダウン。このあたりは石灰岩が多い。




水沢峠への分岐を過ぎると尾根筋は、若干フラットになり歩きやすい。




シロヤシオの花が咲いておれば壮観だろうなと思うぐらい
尾根筋にはシロヤシオの木が多かったが
花をつけているのは皆無だと言っても過言ではないような状態だった。
なぜだろう? 裏作なのか・・・。




宮指路岳への最後の登り。
遠くから見ていると急斜面のように見えるが実際はそうでもなかった。




14時過ぎ、宮指路岳のピークを踏む。
(宮指路岳の山名の言われは、この山の標高が946mであることから付いたらしい。)



今日の仲間はハラッチさん、すみこさん、小生

下山は仙ケ岳に通じる小社峠を経由して駐車地点へ。




なかなかの高度感。







小社峠の目と鼻の先には仙ケ岳がでーんと鎮座していた。
だが、今回は仙ケ岳には足を運ばない。




小社峠から一気に降りたいところだったが
道が寸断されていて一カ所だけ見失うところがあった。

16時40分、下山。



  1. 2012/06/01(金) 01:25:43|
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