ヴァリエーションが好きやねん vol.2

シオカラ谷遡行



▲遡行の最後に出てくる東の滝

台高の中で、景観がよくて、なおかつさほど遡行テクニックも必要としない沢ということで
今回のシオカラ谷を企画した。
その呼びかけにブログ仲間のてでぃさんしげさんのそれぞれのチームの面々が参加してくれて
沢遡行としては、10人という賑やかな編成チームとなった。

● ● ●

某所にて前泊で小宴会。
それぞれが持ち込んだ食材に舌鼓を打ちながら
深夜1時頃まで話し好きな人たちは眠い目をこすりなが話を咲かせていた。

翌朝6時15分頃、大台ケ原駐車場へ移動。
駐車場で翌朝合流のまるさんも参加して、7時過ぎにシオカラ谷の吊り橋へレディゴー。

シオカラ谷7時30分。
遡行後用のスイカを川床に下りて冷水につけておく。

シオカラ谷の入渓地点へ向かって、通行止の立て看板の背後から滝見道を行き
途中から東西に走る滝見尾根に乗って下って行く。
※結果として思うに、立て看板の背後から滝見道に入るより
 最初から登山道をたどって行き(グリーンの線)、
 P1375へ向かって滝見尾根を歩いた方ががいいのではないかと思った。







入渓地点までシオカラ谷の吊り橋から約500mほど下って行く。
駐車場から換算すると入渓地点まで約2時間かかるので少しやっかいだ。

シオカラ名物の中やん(中の滝)、迫力満点である。
間近に見えるが距離感があるので写真が鮮明でないのが残念である。

川床へ向かっての激下り斜面は、2カ所に古い残置ロープがあった。
それは見るからに劣化していて心もとないので笹などを鷲掴みにしながら下っていった。
あらかじめ得ていた情報では、川床に降り立つのにスムーズに行かないようなレポがあったが
踏みあとがしっかりついているので間違うことはないだろう。




9時40分頃、川床に降り立つ。
目の前に西やん(西の滝)。
断崖絶壁から一条の水がテラスを経由して落ちてくる。
見上げなければならないほどの高さを誇る滝は、すばらしい。

沢装備の準備にたっぷり時間かけて、さぁ行くぞー!




噂どおりの巨岩がごろごろの岩場をぬってゆく。
所々に水線を目にするがほとんどが巨岩で埋め尽くされている。
ルートファインディング次第で、多少時間がかかったりすることがあるかも。

トップを引っ張って行くのは、クライマーのしげさん。
僕はマイポジションのラスト。




写真を見ていると、沢遡行としては人数が多いので何か遠足みたい。(笑)

巨岩ゾーンを抜け出したあたりから、渓相は滝がでてきてやっと沢らしくなってきた。







ゴルジュ。泳いでとりつく。
水は冷たいが、今年初めての水浴びは気持ちがいい。







どこかの宣伝文句じゃないけど、ファイトイッパァツー!
シュリンゲで確保してもらって上がる。







これがサマーコレクション!
岩屋さんのあこがれの壁らしい。
あの那智の滝を最近登って世間の顰蹙をかっている某さんだったら
簡単に登るんやろかと、話題になった。




千石??を左に見ながら13m、10m、8mと続く小滝を越えてゆく。

岩の多い谷である。
振り返れば、シャワークライムできるような滝って最初は意外と少なかったような。
シャワークライムができそうな滝が出て来たなと思った頃には
少し体が冷えてきてどっぷり水に浸かるのは体が要求しなくなっていた。(笑)







樋状の滝。
ここは水量も手頃で何人かがシャワークライム。




「私は誰でしょう」
積極果敢に水芯にチャレンジしていたのは、くま吉さん。




時間は正午を過ぎている。
お腹がすいているはずなのに、誰もそれを口にしない。
にわか作りの編成チームなので遠慮してか誰もそれを口にしない。(笑)




13時30分、高倉滝。
この滝は左岸から高巻きをする。




ふたたび川床に降り立って最初の3mぐらいの滝を越えたあたりで
やっとソーメンタイムに。(14時)

体が冷えきっていたのだろう。
ソーメンよりもにゅうめんのリクエストが多かったのでにゅうめんに。

そして恒例のメモリーショット。



    今日の仲間は
    左から、ハルさん、しげさん、まるさん、カナゴンちゃん、てでぃさん、ヤマちゃん、
    くま吉さん、キャットさん、教授、小生

にゅうめんで腹ごしらえをしたあとは、最後の滝東の滝に向かってモチベーションを立て直し進んで行く。

15時15分、東の滝を見上げる。
高さはどれくらいあるのか想像がつかないがただ見上げるのみ。
人の行手を遮る要塞のような壁である。

この滝を巻くために、下流へ数十メートルほど下って行く。
高倉滝の次に出て来た3mの滝も巻いたが
そのあたりから滝見道を目指して急斜面を登って行った。
どこから取り付くかによってこの高巻きが核心にもなりかねないところだが
一回経験しているしげさんが
安全に巻ける所まで誘導してくれたので大助かりだった。(感謝!)




難なく滝見道に出たあとは、よく踏まれた道をたどって行き、ナメの待っている川床に。
そこからは2、3の小さな滝があるだけで
ほどなくシオカラの吊り橋が視界に入ってきた。

朝方浸けておいたスイカの色は?味は?とちょっと心配だったが
冷たさ、味とも皆さんのお口に合ったようでよかったです。

吊り橋下で沢装備を解いたあとは、駐車場へ向かうが石の階段がこたえた。
一歩が上がらなくて手で太ももを持ち上げなければならないような這這の体だった。

大台駐車場17時。
今日もよぉーく歩きました。
参加者の皆さん、ありがとうございました。



  1. 2012/07/30(月) 23:24:14|
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小仙丈沢遡行も思わぬ雪渓のために撤退 12.7.15



▲入渓後、最初の5mほどの滝

小仙丈沢は何年か前に「岳人」で紹介されたらしい。
遡行は高度なテクニックを要するような沢でなく、釜とか淵などはないが、
アルプス特有のスケールの大きさを楽しめるということで臨んだ。

● ● ●

雨のため予定を一日スライドして14日夕方、戸台へ向かった。
仙流荘前の駐車場は、駐車スペースを探さなければならないほど
先着の車で埋まっていた。

翌朝、予定より一時間ほど早く5時15分頃臨時バスが出て、北沢峠には6時過ぎに着く。
テン場でテントを設営し、必要な物だけアタックザックに詰め、
7時25分発の野呂川行きのバスに乗り込む。

下車後、30分ほどで小仙丈沢出合に着く。
入渓の準備をし、8時にレディゴー。
見上げる頭上は、曇り空。
雨が降らないだけでもよしとするか。

入渓地点は、どこにでもあるような渓相。
倒木などが多いが、雨期のせいか水量は多い。




雪解け水なのか、やけに水が冷たい。
都会の蒸し暑さを忘れるような水の冷たさである。




最初の滝がお目見え。(トップの写真)
この5mほどの滝を越えると、谷の雰囲気が一気に明るくなる。




前方に最初の大滝が見えて来た。
大滝は遠くから眺めると、堰堤のように見える。




近づくと二段の滝になっているのがよくわかる。
しかも水量が多いので迫力満点である。




下段の滝は、右横から簡単に登れる。




上段の滝は右側から巻いて行くが、高度感もなくこれも難なくクリア。




怒濤の滝しぶきをあげる。




最初の大滝を過ぎたあたりから、雪渓が現れはじめた。
最初は、遡行に支障のないような雪渓だったので
それを尻目に進んで行った。




ところが進んで行くにつれて、雪渓がやっかいなものになってきた。
雪渓の踏み抜きを避けるべく、できるだけ谷の斜面をへつったりしながら進む。




二つ目の大滝の手前。
雪渓がジョーズの口のごとく、大きく口をあけている。
雪渓がなければ簡単に滝下に行けるはずだったが、滝下には近づけない。




この大滝は左の枝沢と大滝の間にある草付きを登る。
念のため、シュリンゲを出し確保したが
この滝も高度感がないので難なくクリア。




沢を占める雪渓。
まるで船底が沢を占有しているみたいで不気味である。
沢芯を歩けないのがつらい。




H2270。
前方に目をこらすと、まだまだ続く雪渓。
小仙丈岳から仙丈ヶ岳の稜線の標高は2900。
う~ん、600も雪渓が続くときびしいなぁと。

本来流れているべく水線が見えない。
雪渓を踏み抜けばと思うと行動範囲が限定される。
谷を詰めたあとの仙丈カールの雪渓は、計算にいれていたが
沢中にまだ遡行を遮るような雪渓が残っているのは考えもしなかった。

前進か撤退かの二文字が頭の中を交差する。
リスクを回避すべく全員合意の上、撤退を決断した。(11時20分)




昨年の5月に登った鳳凰三山のオベリスクがシルエットのように映える。




撤退は決めたものの下降は下降で気が抜けない箇所が何カ所かあった。




今日はピークを踏むこともなかったので恒例のメモリーショットもない。(苦笑い)
せめてものメンバーの勇姿を!!!
仲間は、なためさん、ハラッチさん、キャットさん、小生。




14時30分、小仙丈沢出合。

今回の遡行にあたって、同時期の遡行レポにも目を通したが
雪渓の記録はなかったので、雪渓のことまで考えが及ばなかったことは
僕自身の反省材料として多いに残った。



  1. 2012/07/17(火) 00:03:04|
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