ヴァリエーションが好きやねん vol.2

御岳・鈴ケ沢東股




道の駅三岳で前泊。
翌朝5時に田ノ原駐車場へ車一台をデポするために走る。
所要時間の見積りミスで三岳から田ノ原までのピストンに1時間40分ほどかかり
三岳で待ちぼうけを食らわしたメンバーには申し訳なかった。

鈴ケ沢橋、沢装備をして7時30分レディゴー。
入渓地点の三沢橋まで林道を歩く。
三沢橋8時。

入渓地点の渓相は、谷が木々に覆われ少し暗い。
透明な水がナメを伝わって流れてくる。
そこには秋の気配を感じさせる水の冷たさがあった。




落差1.5mほどのすだれ状の滝が幾状もの水を落としている。自然の造形美が美しい。




前方に沢を跨ぐ林道が視界に入って来た。
そして渓相も明るくなってきた。




その林道からわずか30分ほどでこの沢の核心である大滝に。(9時45分)
7m、5m、20mの三段になっていて高さ、水量とも迫力満点である。




その滝をバックに恒例のメモリーショット。時間的には少し早いが。(笑)



        今日の仲間は
        ハラッチさん、すみこさん、yassan、ヨッシー、教授、小生

大滝の前でそれぞれ思い思いのポーズを撮ったりしてくつろいだあとは、核心の高巻きへ。

とりあえず7mの滝を左の草付きから登る。
そこからはザイルを出してトップで行く。
下方から「あと10m」の声が入ってくるので、こりゃ2ピッチでないと無理だなと。
なんとか30mのザイルで2ピッチで高巻きを終えることができたが
上の方はハング気味でいやらしく少し緊張した。
女性陣には念のためアッセンダーの装着をしてもらった。

この高巻きだけで約一時間費やしたが予定通りの時間内だったのでまずは上出来か。

沢床へは、薄い踏み跡があったので簡単に降り立つことができた。




空を見上げると、開けた谷に久しぶりの青空が広がっている。
こんな青空を拝むのは何時以来だったけ。(笑)




記憶に留まらないほどの滝が次から次へと出現。
サイダー色の釜を見ると飛び込みたくなるが
今日の水はあまりにも冷たいので誰もしない。










傾斜の緩やかな樋状の水線は冷たいが、格好の水歩きを堪能できるところ。




不思議な釜。どこから水が流れ込んでいるのか解らない。(写真左)
その少し上に斜瀑があるのだが
たぶん、その深い釜の水が岩の下を縫って湧き出てきているのだろう。(写真右)







きれいな滝の写真だと思う。
遠目には直登できないように見えたので、安直に薄い巻き道にたよった。
しかし、これがとんでもないヤブコギを強いられる羽目に。




ガバのある岩壁を登って行くが草木の茂るあたりまで行くと踏みあとがない。
だから言って登って来た斜面を降りることもできない。
プロテクトできる立木でもあれば懸垂で下降できたのだがそれすらない。
眼前に生い茂る背丈以上のクマザサの中に突入していくしか選択肢はない。
クマザサと格闘しながら前進するが気が滅入りそうになった。
ササの跳ね返りが顔を打つと痛いし、ササが目に入ると裂傷だけでは済まないので
両手でしっかりとクマザサをかきわけ両側に倒すように進んだ。
後続の者が誰一人として悲鳴を上げないのが救いだった。




沢床に降りれるような斜面が出て来てやっと人心地をつく気分になった。
そして安全のために急斜面を懸垂で降りた。




眼下には僕たちよりも遅れて発った地元のグループのパーティーが
平然と沢を歩いているのが視界に。

彼ら曰く、「あの滝は水際を登ればノーザイルで登れますよ」と。
それを聞いてがくっとしたのは言うまでもないが
もう少し滝に近づいて判断してもよかったと、猛省をすることに。




沢に降り立ち休憩をとり、ヤブコギで滅入った気分を奮い立たせる。
この予定外の巻きで一時間も費やした。
急がなくちゃ!

先行する地元のパーティが先に行ってくれるので彼らの後を歩けば
道迷いのリスクがなくなり安心と言えば安心だと思ったが(笑)
休憩を挟んで追いつ追われつの関係が続いた。







三股を過ぎて真ん中の本流を行くと
断崖絶壁のような大きな壁に突き当たる。もうそこからは先へ行けない。
その壁の基部を右へ回り込むように小尾根をめざして登って行くが
傾斜がかなり急で油断できない。
立木や木の根を掴みながら必死の形相で登っていった。

小尾根に立つと隣の沢から僕たちの後ろにいるはずの
地元のパーティーの一行の声がまたもや耳に入ってきた。
えっ、彼らはどこから来たの?
考えられるとすれば三股の右の谷に入るしかない。
(後で聞けばそうだった。)

事前に得た情報通りの道を歩いていたはずだったのに
地元の人たちは地理に対してはしたたかだなと思った。




もうあとは水のないゴーロの沢をスカイラインをめざして這い上がるだけ。
しかしこの頃になると、シャリバテと疲労が重なってなかなか足が進まなくなっていた。
休憩をとる回数も多く、肩で大きく息をするのも多くなった。。




前方にガードレールが小さく見えるようになったが
GPSで確認すると標高で200m近くあった。
疲れた体にその200mはつらい。
もくもくと無駄口を吐かずに登るだけ。




やっとやっとガードレールが間近に。
スカイラインにたどり着いた時には
「お疲れさん」と声をかけると同時に地べたに座り込んでしまった。(16時30分)






  1. 2012/08/28(火) 01:05:28|
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唐谷川遡行 12.8.12



▲水煙をあげているのが遠目にもわかる三の滝

唐谷川は、台高の中でも秀渓で有名だが
はたして前日に降った雨がどうなることやら・・・。

● ● ●

スメールを過ぎて少し行ったところの洞窟美術館手前の駐車場に車をとめ
最近あまり人が踏んでなさそうな雑草で埋まった唐谷川沿いの道を行く。(8時20分)

飯盛山への分岐点を過ぎたあたりで入渓装備の準備をする。
沢靴に履き替えようと思ったら、すでにヒルが靴に2~3匹くっついていた。

8時50分、入渓。

いきなり3mの淵を擁した小滝が出てきたが
次から次へと4~5m前後の直登可能な滝が出てくるのであきない。




前夜、雨が降ったにもかかわらずエメラルドグリーンの水をたたえており
水の量、色とも申し分なかった。




S字状の滝とかくの字の滝とかいろいろな表情をもった滝がでてくる。




写真を見ていて、こんな滝あったっけと思うほど滝が多かった。
そして時折出てくるナメ滝歩きは、気持ちがほぐれるように楽しかった。




時には際どいへつりを要求されるようなところもあったが
細心の注意を払って無事クリア。




一の滝手前の巨岩ゾーンを塗って、いろいろな所から水が流れてくる。




はじめて対面の一の滝。(10時20分)
三段になっているらしいが三段目の滝は高くて奥の方に隠れて見えない。
三段で60mあるらしい。




一の滝の巻きが個人的には核心であった。

ルンゼ状の急斜面を大きく巻いて行く。
事前の情報では大概が林道に出てから再び沢床に降りるみたいなことを書いていたので
そのつもりで林道を目指して這い上がって行った。
林道まで60mほど這い上がらなければならない。
ところが林道に出る手前あたりに薄い踏みあとの
今はほとんど利用されていない杣道がでてきたので
それをたどって行くと川床が視界に入ってきた。
林道に出る手間が省けたので簡単に降りれそうなところから再び川床に降り立った。




二の滝手前の連瀑帯。
10mの滝は左岸から巻いて行く。




二の滝。(11時35分)
連瀑になっているみたいで奥のすだれ状の滝が見えた。
この滝は右手から巻いて行くが、明瞭な踏みあとらしきものがあった。




滑るように落ちていく二の滝の横顔を巻き斜面から撮る。




気温も、水量も絶好の沢日和。
ならばと都会の真夏の暑さを忘れるべくそれぞれが水遊びに興じた。




泳ぎに誘い込まれるような淵。
ザックさえ背負っていなければいつまでも泳いでいたいと思うほど実に気持ちがよかった。




12時過ぎ、昼食タイム。
三の滝は目の前だったが、陽が射して明るい場所を選んで
恒例のソーメン&コーヒータイムに一時間ほどくつろいだ。

三の滝。(13時30分)
あまりの美しさに一同「きれい!』を連発。
滝の裏に回ってもぐり込もうとしたが
弾ける飛沫があまりにも冷たくてできなかった。




そしてメモリーショット。



今日の仲間は、なためさん、ハラッチさん、小生。

当初は、迷岳まで詰める予定だったが
入渓時間が遅かったのと暑い中の時間のかかる下山は避けたいとの気持ちから
三の滝を見て遡行を終了とした。

三の滝の左側の斜面を巻き上がって行くと迷岳からの登山道に出た。
そこで沢装備を解いて駐車場に向かった。

駐車場に着いて、濡れた服などを着替えると「あっヒルが!」「ここにもヒルが!」という
ヒルのお土産付きの下山となった。(15時20分)

僕の場合、
頭髪部2、首筋2、両小指4、足首回り7ヶ所にヒルの噛みあとがあって
24時間たった今、そのかゆみと格闘中である。

噛まれずにたたき落としたヒルをも加えると20前後のヒルの洗礼を食らったみたいだが
なためさん、ハラッチさんも僕ほどではないが
ヒルの洗礼を受けた唐谷川遡行だった。

今回のヒルの洗礼は、前日雨が降ったのがヒルの活動を活発にしたのかな・・・と。
  1. 2012/08/13(月) 22:32:14|
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