ヴァリエーションが好きやねん vol.2

前鬼~閼伽坂峠~蘇莫岳~石楠花岳 周回



▲蘇莫岳手前から奥駆縦走路を振り返るとこんな素敵な光景が。

今回の山行は実施直前の3、4日前に決まった。
実を言うと、2泊3日の台高の縦走を計画していたのだが
天気予報が芳しくなかったのでやむを得ず代替え日帰り山行に変更した。
日帰り山行と言っても前泊を伴ったが。

● ● ●

前泊場所は上北山村の道の駅の第二駐車場。
それはR169より一段高い所にあるのだが、なぜか車の騒音が気になって
しっかりと寝つけなかった。

4時30分、テントから顔を出すと今日の快晴を約束するような空模様。
やったぜベイビー。

6時20分、小仲坊を目指して前鬼の車止めレディゴー。
車道を何カ所かショートカットして小仲坊へ。

小仲坊を前にして立つのが今回で二度目。
前回は白谷を経由して太古の辻へ。
今回は閼伽坂峠(あかさかとうげ)、二つ岩を経由して太古の辻へ。

三重の滝の道標に沿って足を運ぶ。
こんな字は読まれへんやろ!(笑)の『閼伽坂峠』で一本とる。




閼伽坂尾根は緩やかな勾配。
ブナ、ヒメシャラなどが林立する自然林のプロムナードを行く。

ひと月前にはまだ新緑を纏っていなかった木々の枝枝が今日は爽やかで美しい。




閼伽坂尾根は解りやすくて歩きやすい尾根筋であるにもかかわらず
ちょっと赤テープが目立ちすぎ。(笑)




二つ岩手前の鎖付きの急斜面。
これをクリアすると大峰奥駆道に合流するはず。




二つ岩で少し僕だけオチャラケ!!!




大日谷を目指して尾根斜面を北西へ。
大日の空に向かって伸びる鋭峰が姿を現す。




あと150m足らずで太古の辻なのだが
土石流が埋め尽くした大日谷の荒れようが凄まじい。

右手に大日谷を眺めながら食傷しがちな木製の階段をもくもくと進む。







9時45分、太古の辻。
速くもなく遅くもなくグッドなタイムで登って来た。
そしてそこには3日前の天気予報を嘲り笑うような澄んだ青空が広がっていた。







今シーズン初めて目にするアカヤシオ。
シロヤシオに比べるとアカヤシオの木は少ないが目当てにしていたのでよかった。







蘇莫石と蘇莫岳。
そのピークにはちょっと迂回するような札がぶら下がっていたので
忠実に迂回しながらピークを踏んだ。
そこには行者でしか解せないような石碑があった。




ほんの目の前に石楠花岳のピーク。




石楠花岳、10時50分。
そして恒例のメモリーショット。



今日の仲間は、山けんさん、YASSAN、すみこさん、ハラッチさん、小生

時間は少しはやかったが、気持ちのいい陽射しを浴びながら昼食タイムに。

石楠花岳はその名前の由来通りピークの前後は時機を得たシャクナゲが色鮮やかに咲き誇っていた。




下りはP1224をめざして無名尾根をやや北東へ。
この尾根はアップダウンがほとんどなくて快適だった。
ただ気を抜くと迷い尾根に誘導されそうなところが何カ所があったので要注意。




僕の好きなシロヤシオはまだ蕾の状態。
あと10日もすれば満開かな!




小仲坊まであと70m足らずの所で谷筋に下りてしまって右往左往してしまった。
紙地図をよぉーく目を凝らしてみると
早く谷筋に下りすぎたことに気がつき軌道修正を図るために登り返すことに。

14時30分、駐車地点。

8時間の行程だったが、快晴下、久しぶりに気持ちのいい山行を満喫することができた。



  1. 2013/05/19(日) 21:03:51|
  2. 大峰の山々
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霞沢岳・K1 13.5.3-5



▲左から霞沢岳、K2、K1

タイトル「霞沢岳・K1」は霞沢岳のピークを踏んだような書き方であるが
そのピークは踏んでいない。
今回の行程はK1まで。
K1のピークに立ったのが午前11時。
お腹がすいていたこともあって、K1に着くやいなや行動食を胃袋にかきこんだ。
そしてお腹を満たしたあとは、眼前のK2から霞沢へ誰も行こうと口にしなかった。
霞沢までは片道40分で行けたらしいが・・・

● ● ●

3日の早朝6時過ぎに大阪を発ったにもかかわらず、
高速の渋滞に巻き込まれてアカンダナ駐車場に着いたのが14時。
14時20分発のバスに乗り込み、上高地でスタンバイしたのが15時。

徳本峠までヘッデンを使わないで登れるか、微妙な時間になったが
急がなくちゃ!
横尾に続く人の流れの中から抜け出すように、明神で僕たちは徳本峠の道標にそって林道に入る。

林道は雪が固まって凍ったところもあり慎重に足を運ばなくては。
重いザックを背負っているにも関わらず
みんなの足取りは軽くて、速い。
そんなに急がなくても間に合うだろうに・・・。




林道が絶え、雪に埋まった谷筋をしばらく行ったところでアイゼン装着。

早足で歩いた反動がでたのか、
一人が足をつり、もう一人も足をつったと、二人が失速状態に。
一人の顔を窺うと、顔面が蒼白に映ったので
ザックの中の一部を取り出して僕のザックへ。

登ってきた後ろを振り返ると
もう二度とこんな眺望に接することができないのではないかと思われるほどの
実に美しい澄み渡った景色が広がっていた。




息も絶え絶え、這這の体で18時30分、徳本峠。
さっそくテントの設営に取りかかる。

徳本峠は、風の通り道になっているのか
夜間、テントを叩く風の音は凄まじかった。
カゼヨ、ヤンデケレー!




翌朝、懸念していた風もテントの外に出るとさほどのものではなかった。

6時30分、霞沢岳へ向けてレディゴー。

ジャンクションピークへの登りは急斜面である。
もくもくとシラビソ林の間についたトレースを追っていく。
ザックの中身は負担になるようなものはテン場において来たので
昨日の黒沢の登りと比べると随分と楽である。




昨日に続いて天気は申し分のないコンディションである。
前穂、奥穂、ジャンダルム、天狗・・・
このルートは、穂高連峰を眺めるのに最高のロケーションであることがわかった。

8時、ジャンクションピーク。
数張りのテントがあった。
ここまで荷揚げしておけば、あとの行程が随分と楽だろう・・・。
そして、余裕でK1、K2、霞沢岳のピストンが可能だろう。




ジャンックションピークを過ぎると
緩やかなアップダウンが続く。

視界の中に、そのK1、K2、霞沢岳のラインが入って来た。
春とは思えないほどたっぷりと冠雪した稜線が美しい。







一カ所、身をのけぞるほどの崩落箇所があって、
無意識に後ずさりした僕がいた。

そしてその崩落箇所を過ぎると急斜面のトラバース。
このトラバースは先行者のトレースがついていたからいいものの
幅20センチほどの踏みあとをたどってゆかなければならないので
いくら慎重になってもなりすぎることはない。
踏み外せば、随分と落下してしまいそう・・・。







六百山方向の背後に穂高連峰が光り輝く。
そう言えば、その六百山方向から若い男女のペアが登って来て
手を振っていた!




K1を前にしてもう遮るものはなにもない。
手の届くところにやって来た。

目を凝らせば、ピークには人が何人かいる。
そして霞沢岳に目を転じればそこにも何人かいる。


蒼穹に鋭くK1の穂先が突き出している。




誰も手をつけていない雪の吹きだまりが写真の小道具みたいに前穂を引き立てる。




人は何故、寡黙なほどにピークをめざすのか。




大自然の前で、人は誰も無垢になる。




蒼穹に吸い込まれて行く。




属性をそぎ落としたその先にピークがある。




僕の魂と共鳴する光景がある限り、山行はやめられない。




11時、K1のピークを踏む。
そして恒例のメモリーショット。




今日の仲間は、YASSAN(今回のプランナー)、ハラッチさん、ヨッシー、なためさん、小生

お腹がすいていたこともあって、行動食をお腹に入れたまではよかったが
あとは誰も「さあ、霞沢岳へ行こう」とは誰も口にしなかった。

K1のピークを踏んだだけでもう気持ちが燃焼していたかもしれない。
なぜなら、K1を踏んだことによって霞沢岳もK2もどんなところか解ったので
それだけで十分満足したみたいである。

K1直下の下山も大変である。
イキハヨイヨイ、カエリハコワイ!
30mザイルを出し、ハラッチさんをなためさんが確保し、スタカットで80mほど下りてもらった。




15時、徳本峠。
その晩は、前夜の風がまるでなかったかのような静寂の中にテントは包まれた。

5日、まだ夜も明けきらないうちに起きだし下山の準備をする。

ゴールデンウィークの谷間だったのか、一回も渋滞にもまきこまれることなく
スムーズに帰阪できた。



  1. 2013/05/06(月) 17:25:43|
  2. アルプス他、大阪から遠い山
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