ヴァリエーションが好きやねん vol.2

神童子谷 13.6.16



▲水をたっぷりたたえた神秘的な釜滝

今シーズン初の沢遡行だったが
入渓が7時で下山地点の岩本橋が18時の長い行程になった。

前日に降った雨の影響か、集めた情報を上回る水かさに苦戦した。
直登できそうな簡単な滝でも釜にたっぷりと水をたたえており
ことごとく巻きを強いられた。

● ● ●

道の駅「黒滝」で前泊。6時前に入渓地点に移動。
車を一台下山地点になる岩本橋にデポに向かう。
その岩本橋に向かう道は2年前は土石流で無惨な状態になっていたが
今はもう整備されて走りやすい道となっていた。

7時入渓。
前泊した黒滝では多くの車がとまっていたので
神童子谷も他のパーティが何組が入るかなと思っていたが
僕たち以外だれもいなかったので少し肩すかしを食らった感じだった。




へっついさんまでは難なく辿り着くはずだったが
トガ淵が水量が多くてへつれない。
トガ淵がへつれないとなるとこの先が思いやられるな・・・と。




頭上を見上げると崩潰寸前の遊歩道の朽ちた鉄製の渡し廊下が見えたので
そこまで上がることにした。

遊歩道に上がり、左に谷を見ながら進むとその鉄製の渡し廊下が寸断されていて
それ以上は進めない。

寸断された鉄の枠にザイルをかけ2mほど
不安定な斜面にそれに捕まりながら降り立った。




へっついさん、8時。
一見、写真で見慣れたゴルジュ。
ところが一旦体を水に浸けるとその冷たさは半端じゃない。
下半身が凍ってゆきそうな感じでオーマイゴッド!!!
泳ぐとかシャワークライムなんて生易しいことを言ってる場合ではない。
最深い所は胸の近くまである。
水かさは膝くらいまでと思っていたのに、これはなかなかきびしい・・・。







へっついさんを過ぎるとほどなく赤鍋滝。
赤鍋滝のへつりは滑りやすいがここは無難にクリアし後続にザイルを出す。

全員クリアしたかと思いきや
最奥の2m足らずの釜を擁した滝が登れない。
釜の足元はつるつる状態でフリクションが効くような状態ではない
しかも釜に水をたっぷりとたたえているので仕方なく巻くことに。
ここの巻きもトガ淵の巻きと同様計算外だった。
水量が少なければ奥の2mの滝も直登できるのであろうが・・・。

ここの巻きは左岸のルンゼを登っていくと
赤いテープがあったので、沢の状況次第で巻いているのだろう。










再び沢に降り立つと木々の間から若葉を透して光線が谷を射していた。
沢に光が差し込むと気持ちがほぐれてくる。
水量は多いが透明な水をたたえており気持ちのいい沢だ。







釜滝10時50分。
神秘的で実にいい雰囲気の滝である。
ここもたっぷりと水を擁しているので近づくこともできない。

その釜滝に見蕩れながら左から巻いてゆく。




釜滝を過ぎると犬取の滝まで単調な渓相が続く。
巨岩があったり、メリハリのない沢の風景・・・。
しかもこの間が長いとくる。
お腹がグーと泣いているが、まだまだ耐えなきゃ。

前方に豪快に水を落とす犬取滝が見えてきた。




犬取滝前で休憩タイム。




この犬取滝の巻きは右岸を大きく巻いて行くのだが
踏み跡はうっすらと残っている程度だった。
これから沢シーズンを本格的に迎えると
踏み跡もしっかり付いてゆくのだろう。
それにしてもここの巻きは長い。




12時を過ぎて、足取りもペースが落ちて来た。
せめてジョレンの滝まで行って昼食タイムにしなければ
後の行程のことを考えると少しまずいかなと。

そのジョレンの滝、14時30分。
やっと遅めの昼食にありつく。
沢遡行に定番のソーメンとニューメンは疲れた体にビールとともに堪らない。




そして恒例のメモリーショット。


今日の仲間は、キャットさん、YASSAN、小生

バテバテ気味だったお腹を満たしたあとは、またまたジョレンの滝の大巻きが待っていた。
ジョレンの滝を巻いたあと、再び沢床に下りて谷を詰める予定だったが
ジョレンの滝を巻いている内に稲村岳の稜線に出る尾根筋に乗ったので
そのまま尾根筋を西方向に進むことにした。
このあたりもうっすらと踏み跡らしきものが縦横無尽にあったが
とにかく上へ上へと目指していった。




稜線に出たのは稲村小屋と大日山の間にある無名ピーク。
もうここまで来ればあとはクロモジ尾根を下るだけなので一安心。
まあ、明るいうちに下山できるだろうと。

ところがこのクロモジ尾根が結構枯れ枝などで荒れていて歩きにくかった。

岩本橋、18時。

神童子谷は、1級+程度の沢らしいが
水かさが増えるとそれはグレードが上がり、2級+程度の難しさをともなう沢遡行に変っていたと思う。
故に、予定以上に時間を要したのは仕方がなかったかなと。



  1. 2013/06/18(火) 01:04:43|
  2. 沢遡行
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シロヤシオを愛でに行者還岳



▲ハラッチさん撮影photo

綿菓子と見まがうぐらいのシロヤシオを期待して
大外れのないように山行を設定したつもりだったのだが
お花の咲く日にそれをタイミングよく合わせるのが、これがなかなか難しい・・・。

● ● ●

行者還岳へはトンネル西口から一般ルートで一度行っているが
今回は大川口から取り付き、下山は天川辻から西へ小坪谷を目指して下りるバリエーションルート。

ネットでそのルートの情報を集めるとリスキーな情報が多かった。
その影響もあってか、あまり人が入っていないみたいである。
その分バリエーションが好きな者にとっては静かな山行を楽しめるところなのであるが・・・。

午前8時、レディゴー。

吊り橋の前に三人以上は入らない旨の注意書きがある。
吊り橋を渡り終えた時、橋の末端の右側のワイヤーが2本切れているのに気がついた。
それで注意書きの意味が腑に落ちた。

P1170までは鬱蒼とした植林帯。
加えて急斜面なので道は九十九折りに。
マイペースで足を運んでいるつもりが、後方から「速いよぉ!」の声。
ゆっくりめに足を運ぶ。

30分に一本のペースでゆっくり登って行く。




植林帯を抜けると弥山がでぇーんと居座っている。
思えば昨年這這の体で登った聖宝の谷(写真左の斜面がえぐれている谷)が
転石の爪痕も生々しい状態のまま今も残っている。




行者還岳のピークを拝むことができる唯一の絶好のスポットがあった。




そこから少し行くと小屋まで少しリスキーな所が続く。
倒木が登山道を塞ぐ、雨で洗い流された登山道、崩潰寸前の木製の梯子、・・・etc。

こんなん見たら一般の人の足は遠のくわ・・・きっと。(笑)













様々な障害物(?)を越えて行者還の小屋、10時20分。
ザックを小屋にデポし、ピークを目指す。

小屋に着くまでには誰にも会わなかったが、奥駆道に乗るとさすがに人の往来があった。
その往来の目的は、やはり僕たちと同じシロヤシオか。




ピークまでにシロヤシオとのご対面がなかったら、今日の山行の目当ては的外れになるところだったが
お目当てのシロヤシオが出て来るとメンバーの中から歓声が。
しかし、個人的には納得しないシロヤシオの咲きっぷり。
もっともっと絢爛に咲き誇るシロヤシオをイメージしていたので。
そう、夜店で見るあの綿菓子屋さんの行列を。
「こんなんで、どや」って言うぐらいに。(笑)

それでも納得できるようなシロヤシオの咲きっぷりがちらほらと。

その1


その2


その3



まあ、シロヤシオはこんなもんで許したろかぁ!(笑)

行者還のピーク、10時50分。
そして恒例のメモリーショット。



今日の仲間は、YASSAN、キャットさん、ハラッチさん、小生

ピークにはすでに散ってしまった石楠花の木をかき分けると大普賢を眺めるにふさわしいスポットがあった。

ピーク上でくつろいでいると雨滴が一つ二つと落ちて来た。
こりゃやばいと踵を返し、ザックをデポしている小屋へ急ぐ。




小屋の中は僕たちの占有状態で誰にも気兼ねすることなく
昼食タイムをもつことができた。

小屋を出ると、懸念した雨はなかった。
さあ、下山は天川辻から小坪谷を目指して一気の下りである。

新緑の若葉がそよそよとそよぎ、広がる自然林が最高に美しい。
以前は行者還岳へのよく使われたルートだったみたいで
所々に朽ちた道標があったが、今はひっそりとしていて
人が入っている形跡の少ない道だった。










小坪谷出合までその自然林の美しさは続いた。
誰かが「このルート、紅葉の時季に歩いたら最高だね」って言っていたっけ。




14時30分、駐車地点に無事下山。



  1. 2013/06/03(月) 14:34:14|
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