ヴァリエーションが好きやねん vol.2

前鬼川遡行 13.7.28




これまで前鬼川に足を運ばなかった。
沢の美しさは、大峰・台高の中でも屈指であることは知っていたが
ちょっとミーハー的なところが僕の足を遠ざけていた。
実際に足を運んで見ると、噂通りの美しさに僕の狭隘な考え方を改めなければと。

● ● ●

垢離取場までの遡行時間は、ゆっくり行っても3時間もあれば十分に行けるだろうと踏んで
9時前に前鬼の駐車場をレディゴー。

駐車場から黒谷を望むガレた斜面を下って行く。
黒谷の水に最初の一歩を浸けると、これが冷たい。
今日はドヴォーンするぞと、内心意気込んできたが
その気持ちは一瞬にして萎えてしまった。




水の美しさは、半端じゃない。
思わずサイダー色の水をがぶ飲みしたくなる気持ちにさせてくれるほどの泡立ち。




行手の右岸にどでかい岩が小さな上に乗っかっている。
もしもそのどでかい岩が動いたらその下を潜っている者は万事休すである。
その左岸はホールドが見た目になさそうなつるっとした岩の斜面。
その左岸になためさんがチャレンジ。
落ちたところで1m下が水場なので怪我をすることもない。
よくもまああんな所をへつっているわと、上の方から見物隊。
その見物隊は、僕が属する囲炉裏のメンバーの別の編制隊。
そしてその中には、いつも山行を共にするYASSANもいる。

落水した方がおもしろい絵にはなる
「落ちろ!」と囃し立てるも馬耳東風を決め込んで落水はしなかった。(笑)

残りのメンバーはラクチンな巨岩の下を潜って行った。




昨年行ったシオカラ谷のミニ版のような巨岩がゴロゴロ。
ルートファインディング次第で時間を要したりすることも。




冒頭イメージ写真の滝が出てきた。
左岸に残置ロープがあったのでそれを使って高巻く。
水量が多いにもかかわらずコバルトブルー色をたたえているのは
「凄いなぁ!』という言葉しか見つからない。
でも、今日は水が少ないらしい。
水量が多ければその迫力はどんなだろう。




入渓して一時間ぐらい経過して、体も適度に汗をかいて
適度にほてった身体に水がほしいところだが、水はまだ冷たい。




遡行距離は短いが、いろんな要素が詰まっているので
飽きることがない。










核心は6mの斜瀑で、さらにその上にドーナツ状の淵をもった滝。
その淵にはほとんど水はなかったけど。

左岸の岩壁から登って行こうとしたが、ホールドがなくて
2回チャレンジしたが、2回ともずるっと2mほど落ちてしまった。
2回目はさすがに、左肘に擦り傷を負ってしまった。
擦り傷よりもあと一手だったのにと思うと無念の気持ちの方がいまだに残っている。

後方で右岸の方にトラロープがあるよの声で、目を転ずると
高さ5mほどの所に、トラバース用のトラロープが設えてあった。
右岸が正解だねと、右岸に取り付いたが
そのトラロープに頼るには心許ないのでザイルを出して
メンバーにはカラビナを通してトラバースしてもらった。

いつの間にか前後した囲炉裏の別動隊が下で順番を待っているので
僕たちのザイルを使ってもらった。

ザイルを回収するのに全員がトラバースを終えるのを待っている間に
二人組の男女がドーナツ型の岩場から淵までいったん降り立ち、
淵からいとも簡単に登って来たので、そういう通過の仕方もあったんだねと。
こちらの方が安全かもと思った。




この核心の滝を過ぎると、観光沢にふさわしい目を奪ういろいろな滝が次から次へと出て来る。
ゴルジュの横から湧き水が流れ込んでくる。




どこから水が湧いてくるのだろうと思うほど、小さな水の流れが縦横無尽に。
名付けて滝グラフィティ!!!(勝手に付けたった(笑))







カメラを水の中に浸けて撮ったら、色合いがコバルトブルーではなかった。(笑)
ライティングしたような予想外の上がりに満足。
たぶん、黄色い花崗岩が反射してそうなったのだろう。







時計をみやると、12時前。
丁度陽がさして明るいところがあったので昼食タイムに。
恒例のソーメン+ニューメン。
前回の白滝谷では汁を忘れたが、今日はばっちし。

各自が持ち寄った差し入れをぱくつきながら一時間ほどくつろいだだろうか。
そこは垢離取場の下方100mぐらいのところだった。

くつろいだ後は、垢離取場でメモリーショット。




今日の仲間は、すみこさん、ハラッチさん、なためさん、山けんさん、小生

メモリーショットを撮り終えたあとは、それぞれが水遊びの興じた。
みんな年齢を忘れているひとときです。(ドヤッ!!!)




駐車地点、3時30分。
  1. 2013/07/29(月) 23:12:04|
  2. 沢遡行
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聖岳~茶臼岳~易老岳 13.7.13-15




南アルプスは、三年前に赤石岳から荒川岳を縦走したことがあるが、
一つ一つの山がでっかいなと言う印象が強烈に残っている。
今回は、便ケ島(たよりがしま)から聖岳、茶臼岳、易老岳を時計回りに周回する。
前回のような快晴下の縦走とは行かなかったがでっかい山歩きは十分に堪能した。

● ● ●

12日の夜、高速の飯田ICで下りて遠山郷に向かう途中にあった道の駅で仮眠し、
翌朝、便ケ島の取り付きに向かう。
途中林道の通行制限のために、一時間近く待たされたが
それは事前に得た情報通りだったので面食らうことはなかった。

易老渡の駐車場は満杯でさらに奥にある便ケ島の駐車場に車を走らせる。
下山が易老渡なので、そこに車を駐車したほうが下山時のことを考えるとベターなのだが
駐車する空きスペースがないのでどうしようもない。
車で5分ぐらいの距離だが、歩くとなると30分はかかる。

13日の予定は薊畑から聖平小屋のテン場。
9時30分レディゴー。
西沢渡まで遊歩道が続くがけっこう長い。




一時間近く歩いただろうか。

西沢渡の丸太で作った橋があって、これが結構バランスを要す。
バランスを崩そうものならドボンか。
慎重に足をこわごわ運ぶ。
それと平行して物を運ぶ運搬用のリフトもあるのだが
操作するのに相応の力が要りそうだった。




西沢渡を過ぎると、樹林帯の中の急斜面を登っていく。

ほどなく造林小屋が出現。
かつては林業に従事している人たちの作業拠点になっていたのだろう。




高度を稼いで行くと、樹林帯も薄くなり視界も明るくなってきた。
展望のない登りを5時間も続けていると幾分食傷気味になってくる。
加えて双肩にかかるザックの重みがずしりと。
時々、両手を後ろに回しザックの底を持ち上げると、
肩の負担が一気に軽くなったような解放感。

薊畑、15時。

薊畑からお花を愛でながら小屋まで下って行く。
聖岳の自然を守るグループの方々がお花畑を踏み荒らさないよう
囲いを作ったり、杭を打つなどの作業をしていた。

15時20分、聖平小屋。
テントを設営し、とりあえずは冷たいビールで喉を潤す。
五臓六腑にしみ込むこの瞬間を味わうために山に登っているかも。(笑)




14日の予定は、小屋から聖岳を空身でピストンし、上河内岳を経由して茶臼小屋のテン場へ。
空を見上げると、曇り空。
ガスが出ていないが展望はきく。
青空が欲しい所だが、まだ展望がきくだけよしとするか。

6時、聖のピークへ向かってレディゴー。
サブザックに、行動食と、雨具と水だけを詰め込む。
故に、空身とほとんど同じなので昨日のことを考えると身軽ったらこの上ない。

稜線に上がると、風が冷たい。

眼前にでぇーんと居座る聖岳。
そのピークを目指して多くのパーティが登ってゆく。




時々身体ごと持って行かれそうな強風が吹くので
思わず帽子とカッパのフードを抑える。




振り返ると数時間後にその上に立つであろう上河内岳。
なかなかいい形をしているなと。




富士山のビューポイント。
手前味噌だが、安もんのカメラでこれだけの構図に収まっておればええやろと。(笑)




念願の聖岳のピークを踏む。
頭上に蒼穹は広がっていないが、360度の眺望が広がっていた。

そして恒例のメモリーショット。
(以下の写真は、聖岳、茶臼岳、易老岳の集合写真を合成した)



今日の仲間は、YASSAN(今回の山行のプランナー)、すみこさん、なためさん、教授、小生

そして、今回納めたお花の写真の数々。
上から順に、チングルマ、ハクサンチドリ、ハクサンフウロ、ウスユキソウ、ツガザクラ、キバナシャクナゲ














14日の行程も長い。先を急がなくっちゃ。
小聖岳から聖岳のピークを振り返ると、急転直下の如くガスが漂い始めている。
そして行手にも。

聖平のテン場に戻り、再びザックを担ぎ上河内岳に向かう。
風の勢いが止まない。
小雨混じりの風が容赦なく顔にあたりながら過ぎ去って行く。

稜線を跨いでトラバース道が変ると、そこだけガスもなく、風もなく視界も良好になるところがあると
気持ちが安らいだ。







上河内岳の肩に着いた頃にはそのピークはガスで眺望もままならないだろうとの思いがあった。
それでもメンバー5人の内、二人が空身でそのピークに向かった。
残った三人は、ガスの中、何もみえなかったら登る価値もないということで
二人が下りて来るまでの間、体を休めることに専念した。

上河内岳の眺望は晴れていれば最高のパノラマを堪能できるところらしいが
あいにくのガスのためにそれは叶わなかったようだ。







頭上の雲の動きが忙しく
突如、何もなかったかのようにすっきりとした視界が広がる。







前方に茶臼岳が出現。
コルから小屋は10分ほど下ったところにある。
こぢんまりとした小屋とテン場だった。




茶臼小屋、14時30分。
14日の行程は終了。

夜間、しきりにテントをたたく雨足の音が絶えなかった。
翌朝の茶臼岳からの展望を楽しみにしていたのだが・・・。

15日の行程は茶臼岳のピークを踏んでからはほぼ下り一辺倒の道。
ところが朝起きだしてみると、テントの回りは白いガス一色の中。
朝4時前に起きだし、5時に出発。




茶臼岳のピークはガスに包まれてかろうじてメモリーショットをおさめるのみ。

茶臼岳からはガスの煙る中をただただ下ってゆくが展望のないのがつらい。

易老岳から易老渡まで下山に3時間を要するので
5人のメンバーを3人と2人に分けて、2人を先発隊として下山させ、
便ヶ島に置いてある車の回収に向かうことにした。

結果3人のメンバーよりも40分ほど易老渡に降り立つことができ
車の回収もスムーズにすることができた。

あまり天気に恵まれなかった山行だったが、
お目当ての聖岳のピークからは曇り空ながらも360度のパノラマを満喫することができたので
メデタシメデタシと言ったところか。



  1. 2013/07/16(火) 22:41:37|
  2. アルプス他、大阪から遠い山
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白滝谷遡行 13.7.7




二週間前の神童子谷の水は体を預けるには少し冷たすぎたが
今日はドヴォーンと体を水中に浸けても快適だった。

白滝谷は、記憶の中では一度遡行したことになっているが
さほど印象には残っていない沢であった。
それは多分僕が沢遡行をやりはじめた頃に入った沢だったからかも知れない。

● ● ●

坊村の駐車場に車をおいて牛コバをめざす。
いつも感じることだが牛コバまでの林道歩きが退屈である。
車の進入をもう少し奥まで入って行けるようにしてくれればいいのにと思うのだが・・・。

入渓地点は牛コバを過ぎるとどこからでも入れそうだが
僕たちは最初に出てくる鉄製のパイプの橋の下を選択した。

9時入渓。




前日の雨の影響で水量は多い。
しかし透明な水をたたえているので足元は気持ちがいい。

苔むした岩場は滑りやすいので慎重に足を運ぶ。




転石などの岩場をやり過ごすと小滝が出てくるようになり
水の流れの勢いも増してきた。




水量が少なければ小さな滝はほとんどがシャワークライムできそうだが
僕たちの平均年齢を考えると水流の際をへつるか、巻くかに落ち着いた。(笑)







ファイトイッパァツー、巻きも引っ張り上げるのがなかなかつらいです。(笑)




5m前後の小滝が多いので飽きないです。




スベリ石の前後で3人の若者のパーティに追い付かれ、先を譲った。







雰囲気のある岩間の小滝が続くが、ガバが多いので水を少し浴びながら登っていった。




白滝がでぇーんと出現。
若者のパーティのトップが登って行くのを遠巻きに見ながら
僕たちは左岸から巻いて行ったが
巻き道にはしっかりとしたトレースがあった。







夫婦滝手前にある2条の15m滝。
ここは2条の滝の間を登って行くのが定石みたいだが、岩が今日は濡れて滑りやすそうに映ったので
左岸から巻いていった。




夫婦滝、12時。
今日の遡行はここまで。
さすが、ここは誰も登れないでしょう。




その夫婦滝をバックに入れてメモリーショット。




今日の仲間は、ハラッチさん、キャットさん、YASSAN、教授、小生

昼食タイムをとるべく滝見道を経由して休憩小屋まで上がり
再び沢床に降り立ち、恒例のソーメンタイム。

ここで全員がポカーンとする出来事が発生。
ソーメンを湯がいている最中に、
「出汁は誰が持ってきたん?」・・・。

次の言葉が誰の口からもついて出てこない。(ポカーン!)

その失態に薄ら笑いをしながら自重気味に盛り上がった。
出汁なしのソーメンに刻みタマゴと大葉をまぶしながらの食になったが
お腹がすいていたこともあって湯がいたソーメンは一応たいらげた。

下山は、白滝谷に絡みながら続く登山道を使う。
エアリアマップ上では一般向けの登山道になっているが急斜面に作られたトラバース道などがあり
慎重な足運びが要求されるところもあった。
まあ、沢をやる人なら大丈夫なんですが。

坊村の駐車場、3時(アバウト)。

記憶の中の印象がなくなっているほどの白滝谷であったが
思っていた以上に変化に富んで、比良の沢とは思えないほど広くて明るいので
気持ちのいい遡行を堪能することができた。
  1. 2013/07/08(月) 22:24:56|
  2. 沢遡行
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金剛山域・大住谷~東條山~千早 13.6.29




金剛山域のルートは一通り歩いているつもりでいたが、
地図を眺めていると、千早から南の位置にまだ行ったことのない東條山というのがあった。
ならば足を運んでみるかと・・・。

● ● ●

こやな橋の畔に車を止めて9時30分レディゴー。
大住谷に沿って沢のせせらぎの音を耳にしながら
人気のない道を奥へ奥へと足を運んで行く。




途中、林道を草木が覆って
「えっ、これから先こんな道が続くの?」って
刹那、思わせるような所があった。




が、少し足を運べば、元の歩きやすい状態の道に。

林道が絶え、三つ又辺りからやたらにテープが目に入って来た。
マイナーなルートであるにもかかわらず、好き者がいるんだねと。(笑)




三つ又を過ぎて上の方を眺めると明るくなったので
稜線の近いのがわかった。

またこの辺りで澄み渡った静寂の中から耳にした、ウグイスの気持ちよさげな鳴き声が
実に印象的だった。




展望のない東條山、11時。
少し早いが、昼食タイムとする。

いつも通り、冷えたビールがおいしい。
ひょっとして、このビールを味わうために、山に登っているかも。(笑)




下山は境界尾根から。
その尾根筋に乗るべく、来た道をもどる途中、初めて人に出会った。
お齢は70は優に越えていそうな人だったが
赤滝から登って来て
やぶこぎを強いられたいへんだったみたいなことを言っておられた。




境界尾根は歩きやすい。
左斜面は植林帯、右斜面は自然林で、相変わらず少し暗めの尾根筋ではあるが・・・。

P720でルートを外しかけたがGPSを見て軌道修正を図ることに。

P526から北東に地図上の破線に沿って千早に下山する予定だったが
予定地点とは少し違うところに強引に下りてしまった。

そして駐車地点のこやな橋13時20分。

たった4時間足らずの山行だったが、梅雨の谷間で遠出の山行もままならない中、
7月の海の日に予定している聖岳への足慣らしに少しは足しにはなっただろうか。(笑)
  1. 2013/07/01(月) 00:47:46|
  2. 金剛生駒の山々
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