ヴァリエーションが好きやねん vol.2

弥山~孔雀岳~釈迦ヶ岳 クロス縦走 15.5.17-18




弥山、釈迦ヶ岳は何度かそのピークを踏んでいるが
その間を歩いたことがなかった。
参加者を二つのチームに分けて、途中で車のキーを交換すれば
縦走の醍醐味を満喫でき、且つ下山後の足の確保の心配もない。

● ● ●

参加者8名。
Aチームの起点は旭の峠の登山口。Bチームの起点は行者還りトンネルの西口。
僕はBチーム。

【行程】行者還りトンネル西口~弥山~八経ヶ岳~明星ヶ岳~舟のタワ~楊子ヶ宿の避難小屋

行者還りトンネル西口には有料の駐車場ができて
以前と比べて整然と車が並んでいた。
僕らが着いた時には、すでにその駐車場は満杯だったが
係員にキーを預ければ車を移動しておくとのことで、9時45分レディゴー。

Aチームとの合流は、楊子ヶ宿の避難小屋。
5時間もあれば着くだろうと。




今日も快晴。
風薫る新緑の下を歩けると思っていたのだが
予想に反して木々の枝枝には新緑を飾る葉はまだ十分についていなかった。

奥駆道に乗るまでがつらい急坂。
ザックには避難小屋が万一使えない時のことを考えて、テントを忍ばせている。

丸太の階段があるところは、一歩一歩の踏み出しが堪えた。
堪える体を癒すような僕な好きな大普賢が視界に広がっている。




一斉に弾けるのを待つシロヤシオの蕾が散見されたが
それはひとつも咲いていなかった。

11時50分、弥山小屋。
汗を一気に奪うような冷たい風が通り抜ける。
風を遮る弥山小屋の発電小屋に身を寄せるようにして昼食タイム。
重油の臭いが鼻につくが我慢できる範囲。




30分ほど寛いだ後、足の向かう先は八経ヶ岳以南の縦走路へ。

トウヒの立ち枯れの多さには唖然とするものがあった。
その立ち枯れの原因は、鹿がトウヒの表皮を喰い尽くすことにあるらしい。
30年前に初めて八経ヶ岳に来た時には、こんなに立ち枯れは多くなかったような記憶が・・・。




初めてそのピークを踏む明星ヶ岳も荒れた雰囲気。
森林限界でもないのに緑がないとは・・・。




南下して行くにつれて緑が少しずつ増えて来た。そう、バイケイソウの緑が。
立ち枯れと新緑をまだまとっていない風景の中でバイケイソウの緑が気持ちを和らげる。




トップの写真は、七面山の北麓に広がる神仙平からカラハッソウ谷に広がる景観。
一日目の行程の中で一番目を虜にしたところだった。




楊子の森にさしかかると、それを示す小さなプレートが木の枝にぶら下がっていた。
キャンプに適したさながら小さなお伽の森といった感じ。
ということは、楊子ヶ宿の避難小屋は目と鼻の先のはず。




3時45分、楊子ヶ宿の避難小屋。
二張りのテントがあったので、小屋の中は利用できないのかと一瞬焦った。

中を覗くと、だれもいない。
小屋を使えない不安は払拭されたが、着いているはずのAチームのメンバーがいない。
机上の計算ではBチームより先に着いているはずなのに。

あらぬ不安がよぎったりする。
直前にヘリコプターが飛んでいたこともその不安をさらにかき立てる。

ザックを小屋にデポし、YASSANと二人で仏生ヶ岳まで様子を見にゆこうと。
50mほど登っただろうか。
進行方向から話し声が。
『ヤッホー」と声を上げれば快活な「ヤッホー」が帰って来た。

聞けば旭の登山口が10時で、途中Bチームが見なかったアカヤシオやオオヤマレンゲなどがあり
花を愛で、風景を楽しみながらきたと。
時間にすれば6時間なので、エアリアマップの標準タイムが間違っていることになる。

その夜のメインディッシュはチーズフォンデュ。
持ち寄った食材は見事に各自のお腹に収まった。チャンチャン!!!


【行程】楊子ヶ宿の避難小屋~仏生ヶ岳~孔雀ヶ岳~釈迦ヶ岳~旭の峠の登山口

朝7時小屋発の予定だったが、6時発に。
その前に恒例のメモリーショット。



今日の仲間は、すみこさん、山けんさん、なためさん、ミントさん、
       佐野さん、ハラッチさん、YASSAN、小生   

2日目の第一歩は、仏生ヶ岳へ。
このあたりになるとトウヒの立ち枯れもなく、目に入る景色も優しい。

仏生ヶ岳、孔雀岳のピークは奥駆道からすこし外れたところにあるので
ザックをデポして仏生ヶ岳のピークを踏みに行った。




孔雀岳をやや下ったところの孔雀ノ覗に広がる景観は圧巻だった。
位置を変えて眺める五百羅漢や大日岳は新鮮だ。







指呼の先にある釈迦ヶ岳。
その麓の岩稜には、行場にふさわしいのか鎖場などがあった。




孔雀岳から釈迦ヶ岳が今回の縦走の核心。
慎重に、慎重に足を運ぶ。
実を言うと、ハードな鎖場なんかが随所にでてくるかなと
期待していたのだがそれは肩すかしに終わった。(笑)




釈迦ヶ岳手前の相似形の小ピーク。
登山道の右側にシロヤシオの蕾をつけた木がいっぱい。
蕾がはじけばさぞ壮観だろうと、想像にかたくない。




目を見張るキレット。




オオミネコザクラというお花らしい。
すごく小さな花なので、お花音痴は気にも留めずに通過するところだが
つられて僕のカメラに納まった。(笑)




さらに目を虜にする岩場が続く。
これが橡(しょう)の鼻か。
※「橡」の意味をネットで調べると「クヌギ、またはその実のどんぐりの古名」。




行者さんは、この垂直の壁を登ったりするんやろか・・・。




縦走のゴールは、青空に吸い込まれたところに。
「お疲れさん」とばかりにお釈迦さんがにっこり微笑んでいた。

釈迦ヶ岳から旭の峠までは2時間ほどかかるが
勝って知ったるところなので、僕にとっての縦走は終わったと同じ。




シロヤシオはまだ見かけなかったけど、
Aチームが言っていたアカヤシオを間近に見れたのは
なにか儲けものをしたような気持ちになった。




11時30分、下山。
Aチームとの合流点である、天川の天の川温泉に車を走らせる。
  1. 2014/05/20(火) 00:53:41|
  2. 大峰の山々
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

残雪期限定の笈ヶ岳へ 14.5.3-4




「笈(おいずる)」の意味を調べると
「修験者,遊行者が法具,仏像,経文,衣類などを納めて背負い歩く箱」とある。

笈ヶ岳は残雪期にしか登れない山である。
山麓にある白山自然保護センターの開館(5月1日)に合せて
それに通じる道路が除雪整備されるので
登山者がそれを見越して4月末ぐらいから足を運ぶらしい。
残雪がなくなるとヤブ山と化し、それはたぶん手強い山となるのだろう。

白山自然保護センターと笈ヶ岳の往復に要する時間は
おおよそ12時間前後かかるみたいである。
それをやり遂げるには、朝4、5時頃スタンバイしなければならない。
疲労度のことを考えると他のやり方はないのかと。

出した結論が、冬瓜山(かもうりやま)の手前でテン泊することに。
重いザックを背負ってロープだらけの約900mの急斜面の登りをこなさなければならないが
4時間もあればなんとかなるだろうと踏んだ。

翌日の行程のこと考えるとこれが亀足チームにはベターなプランかなと。(笑)

● ● ●

3日のお昼前に白山自然保護センターに着いた時には
予報に反して今にも空は泣き出しそうな気配。
霧雨みたいな雨粒が落ちているだけだが
プラン通り決行か否か判断に悩む。
その結論を出すまでに1時間、様子をみることにした。

その間、好天の兆しが西の空に広がりはじめたので
予定通り冬瓜山へゆくことに決定。

▼ 1日目 ▼

13時レディゴー。
ジライ谷の出合に向かって足を運ぶ。

野猿広場を過ぎてやや行くと立入り禁止の札があるトンネルが出てきたがそのまま進入する。
その立入り禁止の札のために野猿広場の方に足を運んで道迷いする人がいるそうだ。
山であった単独の女性がそうだと言っていた。




ジライ谷で一息入れる。
さあ、これから急斜面の900mをこなしてゆかなければならない。
重いザックを背負ってほんまに大丈夫やろか。




上から下りて来る人たちと出合う。
なぜか無口な表情の人が多い。
上はガスに包まれ展望もままならなかったと。
その無口な表情が腑に落ちた。

トラロープが目につく。フラットなところがほとんどない。
これは下山時はより気をつけなくっちゃ。




白山が時折、頭の部分だけ覗かすが
明日になれば全容を拝むことができるだろう、きっと。




予定通り4時間かかって冬瓜山の手前の幕営地に着。(17時過ぎ)

すでに一張りのテントがあったが
偶然にも同行メンバーの知り合いがそのテントの中にいた。




▼ 2日目 ▼

5時30分には発ちたい。
それに備えて各自、胃袋に朝食をかき込む。

朝焼けに染まる白山だがまだすっきりくっきりしない。
時間が経過すれば、光り輝くようなその山容を惜しむなく曝け出すだろう。




笈ヶ岳のピストンするに不必要なものはテントにおいておく
できるだけザックの中は軽くして、
予定通りそのピークに向かってレディゴー。




テン場からアイゼン装着。
夜間の冷え込みで残雪は締まっている。
気温が上昇すれば一気にやわらなくなるだろうが。




冬瓜山のピークを過ぎたところの噂のナイフリッジ。
中途半端に雪が残っていると危険度もアップするかもしれないが
雪もないので普通に歩けるような状態。
ただ高度感があるので念のため細引きとシュリンゲを連結して両端で確保する。




小笈ヶ岳から笈ヶ岳の屏風のように立った稜線が視界の中に。
それを人は鳥の翼のようだとも言う。




ズームをきかして納得のゆく白山が収まった。(笑)




前日登った人たちがかわいそうと思えるほどの好天が広がっている。




シリタカ山のピークから100mほど下って登り返し・・・。







眼前の三角形の岩稜のピークを巻くのにトレースがないので面食らったが
岩稜と残雪の境界の少し下がったところをトラバースして行った。




眼前に小笈ヶ岳。
これを登りきれば目的のピークは近い。




蒼穹に吸い込まれて行くような世界。
Simple is best. なり。
もう僕たちもそのような年代になり、属性をそぎ落とさなくっちゃ。(笑)







笈ヶ岳、8時45分。眺望が素晴らしい。
北アルプスから乗鞍、御岳まで。おまけにくろっぽい剣岳も一望。

そのピークで恒例のメモリーショット。


今日の仲間は、YASSAN、ミントさん、ハラッチさん、なためさん、小生

笈ヶ岳の北北西に位置する大笠山の避難小屋から登って来た人がいた。
どれくらい時間がかかるのか解らないが食指の動く山である。
笈ヶ岳と違って無雪期でも登れるらしいが、
同行メンバーによるとなかなかハードとか。










下山は冬瓜平を経由してテント場へ。

予定ではシリタカ山の北の1640のピークから冬瓜平に向かうはずだったが
その1640の北側斜面に水平にトラバースしているトレースがあったので
僕たちもそれをなぞって行ったが緊張感のはらむトラバースだった。

15時15分、下山。

背負ったザックと900mの急斜面は登りも下りも
なかなかハードだったが
時間に追われることなく、今シーズン最後の雪山を堪能できて記憶に残る山となった。
  1. 2014/05/06(火) 02:17:51|
  2. アルプス他、大阪から遠い山
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14