ヴァリエーションが好きやねん vol.2

矢原川本谷 16.5.29




今年初の沢遡行。
鈴鹿の中でも名渓として指折り数えられる矢原川本谷。
この谷は南面に位置するので明るいだろうと読んだが
思っていたほどには明るくなかった。

● ● ●

参加メンバーは4人の予定だったが、それぞれの理由で2人になった。
坂本の棚田の駐車場、8時20分。

駐車場内には僕の車以外にあと一台。
その一台にどこかで見覚えのある顔、
よーく見ると、以前何度か一緒に沢遡行に行ったことのある
Rさんたちのメンバー。
聞くと、中又に行くとか。
山ヤの世界、沢ヤの世界の狭さと縁なる偶然性を思い知る。

入渓地点まで道迷いをして10分ほどロス。
おおざっぱに方向を決めて足を運んだのが道迷いの原因。

軌道修正をして入渓地点でハーネスなどを身につけて9時15分レディゴー。




平凡な渓相の中、足を運ぶ。
水量は、直近雨があまり降らなかったので少ないようだ。




5mの滝が出現。
ウォーミングアップとばかりにパートナーが簡単にクリア。
続いて僕もクリア。
今日はメンバー2人だけなので運びがスムーズ。




この谷の核心は不動下滝と上滝の二つ。
一時間足らずで、その不動下滝が出現。
それは視界にも全体が入らないので全容が掴めない。




手前にある20mの滝は一見取り付けそうなので
パートナーがチャレンジするも、手がかりがなくあと一歩が出ない。
ここはあきらめて左から巻くことに。




巻き道には残置のトラロープがあるが、
いくぶん立った巻きなのでパワーを要した。
その20mの滝を巻いて沢床に降り立っても
不動下滝の全容を拝むことができない。
左岸から立ち木を掴んだり、むき出しの木の根を掴んで巻いて行く。
80mの滝の巻きはそれなりの労力と時間を要した。




再び降り立った所からは不動下滝の落ち口も見えない。
落ち口を見に行ったレポもあったがそれには興味がないのでパス。

手頃な5m前後の直登可能な滝がいくつか出現。
適度に跳ねる水を浴びながら遡行。




ブログトップの写真は不動上滝。
その滝の前でメモリーショット。
パートナーはなためさん。

不動上滝の水の流れる岩壁には不動尊を祀る直径20センチほどの穴が
3つほど掘られていた。
その中に不動尊の彫塑が置かれているのだろう。




その上滝は左から巻いて行くが
この巻きのトラバースがけっこういやらしい。
落ち葉の上を踏んで行くので細心の注意を払わなけれならない。




この滝の核心を巻き終え、少し行ったあたりで昼食タイム。

亀山の羽若町を過ぎると一軒ぐらいあるだろうと思っていたコンビニがなくて
定番の助六弁当を買いそびれる始末。
故に、お昼はノンアルコールとカップスープとおやつにと持参のわらび餅だけ。
それだけでは足りないのでなためさんのサンドイッチを少し分けてもらった。




お腹は十分満たされなかったが、30分後に再始動。




水があればおもしろそうな廊下だが、苔だけが目立っていた。




670mの分岐、12時30分。
さてどちらに進むべきか。
下の地図の紫の線は、おなじみ沢ナビルート。
グリーン線は、僕が行きたいと思っていたコンパクトな時間短縮ルート。
赤い線は、関西日帰りの沢の本にあるわらじの会の遡行ルート。
なためさんがその赤い線のルートを行きたいと。
まあ時間もたっぷりあるのでそのルートを行きましょかと。




選んだ谷を詰め上がるはずだったのだが、前方が立ってきたので
尾根筋に逃げることに。
ここで沢靴も履き替え、遡行自体は終了。
ところが、この尾根筋はやぶとやせ尾根があったりして
けっこう時間を要した。

仙鶏尾根に辿りついたのが14時。




下山ルートを尾根筋にこだわるあまり少しルートを外してしまったが
駐車場近くまで来ると朝方目の当たりにした棚田の光景が広がっていた。




16時35分、駐車場。

今年初の沢だったので、コンパクトな遡行のうちに終えたかったのだが
いつもの山行通り、今回も結構歩くことに。(笑)
お昼を十分に補給できていなかったので
最後はシャリばて寸前の足取りだった。



  1. 2016/05/30(月) 22:02:12|
  2. 沢遡行
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奥守岳~涅槃岳 16.5.15



▲うれしい誤算だった満開のシロヤシオ

昨年の秋、持経の宿から中八人山を歩いた時
奥駈道南部の涅槃岳から奥守岳を歩きたいと思った。
奥駈道の全行程を歩いた強者たちが僕の回りにも何人かいるが
僕にはそんな持久力も根気もないので
とりあえず奥駈道を少しずつ繋げてゆきたいなと。
繋がったからと言って気休めにしかならないが。(笑)

● ● ●

R168が土砂崩れによる通行止めのため県道732号(阪本五條線)を通り
待ち合わせ場所の王寺駅から約3時間を要して前泊予定地の谷瀬の吊り橋に着いた。

翌朝4時に起き、取り付き場所の花瀬に向かうが
林道工事のため笹の滝より奥には車は入って行けない。
やむを得ず笹の滝前の駐車スペースに車を駐め5時50分レディゴー。

今回のルートを歩くのに宗教法人ほんみち教の私有地を通らなければならないので
事前に通行したい旨の連絡をしておいた。

取り付きの目処である鳥獣禁猟区の赤い標識を確認、ほんみち教のイメージカラーなのだろう
エメラルドグリーンの吊り橋、鉄製の階段を経て歩きやすい水平道へ。




ほんみち教の建物のある谷の右岸を奥へと分け入ってゆく。
整備された道が続く。
かつてはよく踏まれただろう古い朽ちた木製の階段などが往時をしのばせる。

赤井谷を徒渉するのに木製の吊り橋が架けられていた。




赤井谷を過ぎたあたりから谷から少しずつ離れて高度を上げて行く。
新緑がまぶしいほどに目に焼きつく。
一般のハイカーが訪れないひっそりとした森のような雰囲気がここにある。




稜線が近い、随分明るくなってきた。




奥駈道に乗った。奥守岳、9時35分。




空は申し分のない快晴。
北の方は透き通った青空が広がるが、進路方向の南の方はガスがたなびき、ちょっと白っぽい。

山は青空が一番、快晴だと花丸です。(笑)







ブナの下に群生するバイケイソウがグリーンの世界を一層引き立てる。




嫁越峠、9時50分。
「嫁越」の意味はなんだろう。




今回、はじめてワイドで撮ってみたが
もうひとつ手のうちに入らない。(笑)




天狗の稽古場を過ぎて、地蔵岳10時10分。

ほぼ高低差100mぐらいのアップダウンの続く稜線。
ブナやカエデの木が多く、紅葉の頃は随分映えるだろうなと。




真っ盛りとばかりに山ツツジの赤がまぶしい。




般若岳の手前からシロヤシオが目に入って来た。
それが咲いているのを念頭に置いてなかったので嬉しい誤算だった。
しかも今回のようなほとんど散っていないシロヤシオを目にするのは初めてである。
そのシロヤシオがプロムナードを演出する。
気分は最高!!!




朝が早かったので滝川辻で昼食タイムに、11時。
30分ほどくつろいだ後は、ザックをデポし空身で涅槃岳へ。
空身だと軽いったらありゃしない。(笑)
それでも150mのアップダウンを経て涅槃岳のピークが手の届く所にくると
息が上がり気味になったが。




涅槃岳、12時30分。
そのピークで恒例のメモリーショット。



今日の仲間は、ハラッチさん、なためさん、小生

踵を返してザックをデポしている滝川辻へ。
途中持経の宿から地蔵岳をピストンするカップルに会う。
聞けば奥駈道をつないで歩いているとか。

滝川辻から奥駈道を後にして、西方向に伸びる尾根筋へ。
P1111の分岐まではだだっ広い尾根筋であるので、できるだけ尾根芯を歩くように心がける。
教団関係者が付けた赤いペンキのマークを見つけるとほっとした。




P1111から南西尾根に進み、国土院の破線のある道かそれに沿って走る北西尾根を利用して
林道に降り立つ予定であったが
地図に乗っている破線の道らしきものが見当たらなかった。
破線の道の代わりに整備された小道がでてきた。
誘導されるままに歩を運ぶと教団施設内にある作業所の敷地に立つことに。
作業所では高校生ぐらいの子供たちが作業をしており
内心冷や汗をかきながら挨拶をし出口を乞うことになった。

事前に通行の了解を得ているとはいうものの、施設内への立ち入りは禁止になっているので
ちょっと面食らった。

下の写真は駐車地点にもどる途中林道から眺めた不動の滝。




15時40分、駐車地点。
朝方にはなかった車が笹の滝目当てか数台駐まっていた。



  1. 2016/05/17(火) 21:34:25|
  2. 大峰の山々
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乗鞍岳 16.4.30



▲剣ヶ峰のバックにたなびくあまり見たことのない白い雲

好天ねらいで乗鞍岳を計画。
GWのいつになるか直前にならないと日にちも決まらないという
参加者なかせの計画である。

観光の山にあまり足を向けないが、
残雪期の乗鞍岳はそれぞれの力量に応じたルートからの登りができるのが魅力である。

● ● ●

29日の夜、三本滝のレストハウスの駐車場にテントを設営。
翌朝は三本滝から位ヶ原行きのバスに乗らず
5時15分にレディゴー。
バスは8時45分まで来ないので、この選択は正解だった。
正解の理由は乗鞍岳のピークを踏んだあとで解る。

閉鎖されたスキー場、残雪期にしか歩けないヤブ道を抜けると
しっかりと締まった雪面が出て来た。
前夜新雪がぱらついたので、残雪期の薄汚れた印象はない。




行く手に蒼穹をバックに聳える乗鞍岳が浮かぶ。
春山特有の澄んだ青と白のコントラストは格別いい。







樹林帯を抜け出すとどこからでも登れそうな乗鞍岳の斜面だが
その斜面に取り付くとそんなに甘いものではないことに気づかされる。(笑)







摩利支天岳直下の肩の小屋で先行のグループがどのルートで乗鞍岳へ行くか
その動きを模様眺め。
そして僕たちも、いざ行かん。




何も遮るものもない雪面を乗鞍岳のピークを目指すだけ。
ところがここにきてメンバーの足並みが揃わない。
一人が脱落、続いて一人が脱落と、それぞれの理由で・・・。
今日のメンバーは5人構成。
そのうち3人が乗鞍岳のピークを前にして登頂を断念、惜しい。







当初の予定では、肩の小屋から直線的に朝日岳へ登り
稜線から剣ヶ峰をめざすことだった。

先行するパーティが朝日岳直下で何か異変でもあったのか立ち止まっている。
それを遠目に眺めていた後続は、その原因を確認してかどうか解らないが
朝日岳の斜面をトラバースしてゆく。
距離的にはショートカットなので、そして僕たちもそれに続く。




朝日岳のトラバース斜面はピッケルがしっかり刺さらないほど堅い。
加えてバランスを失えばどれだけ滑落するかもしれない斜面。
滑落してもなんとかピッケルで止まれそうな傾斜だと思うのだが・・・。
慎重に足を運ぶにこしたことはないので、足運びはより慎重に。




朝日岳から剣ヶ峰の稜線にのると、息をのむ焼岳から穂高連峰。










写真下は千町尾根。興味の湧くきれいな尾根筋である。




権現池はまだまだ雪と氷の世界。
無雪期に登ったことがないので雪が溶ければどんなだろう。




ピークは指呼の先。着実に歩を運ぶ。







ピーク、11時20分。
南に噴煙をはく御嶽山。
何年か前に御嶽山に登ったが、今日の方がずいぶんと楽であった。




恒例のメモリーショットは



なためさんと小生







下山は登ってきた斜面のトレースをなぞるように下ってゆくが目が刹那点になった。
バスから吐き出された人たちだろう、蟻の群れのように登ってくる。
真っ白な雪面上に動くそれは人混みのように映ったので、あまり好きじゃないなと。
そういう意味で、冒頭バスに乗らない選択をして正解だったと書いたのである。

13時50分、下山。
  1. 2016/05/02(月) 23:30:10|
  2. アルプス他、大阪から遠い山
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